カテゴリー:修理とメンテ

パーツどり
修理とメンテ

20.02.12

これからパーツをとってくださいと持ち込まれたフレームのネジが死んでいるので、まずネジ抜きから開始でした。

ミゾが超浅いんですよね。たまにアメリカ物でこういう事象があるんですけど、周辺のバフ磨きの際に、ネジ頭も擦っているのでしょうか?ドライバーの先が全く噛まないのに、よくここまで締め込んだなと謎に思います。

分かりにくいんですけど、マイナスの切り込みを作りました。これで抜けると楽です。その後、超音波洗浄と注油をし、温めてドライバーを回しましたが、、、ダメでした。ちゅるんとネジ頭舐めました。

結局、いつものドリルで貫通させて、リーマーで除去しました。

裏メニュー化
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20.02.10

これらは加工後。元々の鼻パッドの左右の角度が違ったので、熱加えて曲げてみたんですけど、根元からパリッと折れたので、新しく鼻盛り。今回は、特殊オーダーで当時っぽくしてみました。新しいパッドをのせた後に、削って磨くだけですから、そりゃまあ出来るだろうなとは思って簡単に承けたんですけど、予想より大変でした。今後は裏メニューにします。発動条件はひみつです。

サンニシで気軽に手に入る黒いパッドがこれくらいなので、幅寄せや高さを出すための盛りの部分や、左右対称にかまぼこ状にアーチを描いている箇所を、鼻腔側に向けて削ったり、結構あれこれ時間掛けてみました。

ロー離れ
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20.01.20

SPMのロー離れ、修理から戻ってきました。破損した状態が分からない状態まで戻してくれています。

銀無垢、2月っぽいです。先週の土曜日にケータイに電話がありまして、珍しいなあと思って出たら、細かい仕様の確認でした。土曜日も製造動かして、挽回している最中です。あともうしばらくお待ちください。

枠替え
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19.12.27

黒から茶色へ、レンズを移植です。界隈では枠替えというやつです。

この黒の方も、もとはこちらで入れたガラスのフラットです。サイズ感とコバの処理は怠っていないので、割と外すのは簡単です。ガラスだから割らないと外れないとかは無いです。むしろ、今回はそもそもノンコートでしたが、コーティングごとヒーターに掛けられます。それのおかげでリムの温まり方が均一で、するんと外しやすい気もします。

枠替えは、物理的にレンズが大きい方から小さい方への入れ替えが可能です。可能なんですけど、レンズの大きさ、鼻幅、天地幅、それぞれの条件が異なりますから、光学中心がドンピシャにその人に合うかどうかは、移し替え先に依ります。

今回は、44□22から、42□24に入れ替えです。つまり、fpd66で同一かつ、レンズ幅が2ミリ小さいのに対してブリッジが2ミリ長いというのがミソで、光学中心もそのままの配置でいけました。

光学中心がズレちゃう場合も、どの方向にどれだけズレるか、元の度数はいくつか?とか色々考えるんですけど、若い人は、それなりにいけるでしょうね。

入れ替え前のはじめ。茶色の方は、テンプルが二段階の曲げになっています。曲げ点が不鮮明で時間経過とともに下がりやすいです。その場合の耳の痛さは、上部付け根がヒリヒリ痛い感じです。ですから、トップの画像では、一旦真っ直ぐ気味に戻して、これからのフィッティングに備えています。

なんとか形には出来ました
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19.12.10

テンプルの磨きも終わりました。パッと見た予想以上に、クラックは深く、広範囲に及んでいましたね。取り敢えず、思い切って全体を棒ヤスリで慣らしてから、ツヤを出す為の磨きに取りかかりました。

大分やせ細ってしまいました。金具と合わせると、段差が出来てしまいます。さらに、シューティングの芯が、薄っすら見える箇所もあります。今回の救済で最後でしょうね。もう、削る余白は残ってなさそうです。

あれこれやってみて、バフに負けてすぐ生地が溶けるとかはありませんでした。水につけるとネチョネチョするとか。中身は丈夫でした。あと5年くらいいけそうですね。

そういえばの話
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19.12.08

空き時間でぼちぼち作業中です。大体10年くらい使ったメガネのレストアです。

表面の白化なら序の口なんですけど、細かいひび割れが全面にありまして、そうとう時間をくってます。冒頭の写真は、とりあえずフロントだけ終わりましたの画像報告です。

ここからが、そういえばの話なんですけど、多分メガネだけじゃ無いかな、職人物が使い捨てなの。職人物がすぐ、フルモデルチェンジしちゃうの。今回、それは構造からも言えて、セルを固定する部分がネジでは無くて、はめ殺しでした。取り外し不可で、例えば黒のセル部分だけを取り換えるという思想がフレームに宿っていないことを意味します。それでめちゃくちゃ時間かかりました。でも、それで磨けないというのも癪なので、何とかしました。

もともと、メタルの部分はシャーリング加工がしてあったんですけど、セルを磨く時に一緒にツルっとしちゃいました。やろうと思えば、ここから番手の高いヤスリで表面をなぞると、ある程度マットな質感が戻るはずです。セルのところどころに、バフが入りきらずに完璧にピカピカに出来なかった箇所があります。その為、ややムラがあるので、メタル部分はピカピカで清潔感あっても良いのかなと思って、磨いたままにしています。

今週で、テンプルを磨ききる予定です。

鼻盛り
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19.12.08

エフェクターの鼻盛り。触ってみて、改めて随所に気の利いた意匠が施されたフレームだなと感じました。フィッティングがめちゃくちゃ難しいんですけど、手を加えれば、しっかりと下がらず掛けられます。

鼻側の溝に汚れが溜まっているなと思っていたのが、実際は溝セルでした。つまり、サイズが緩くてレンズがガタついたので、専用の両面テープで埋める処置がされていたということです。

個人的には溝セルは極力回避したい派です。なぜ耳側では無くて、両眼とも目立つ鼻側にテープを貼ったのか分かりかねますが、除去しました。写真は鼻盛り後、テープ除去後です。

ちなみに、レンズがガタつくということは、おそらくレンズサイズを-0.10ミリ程度小さくし過ぎたという話なんですけど、それくらいならフレームを縮めれば済みます。

再メッキ
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19.11.11

カザール、再メッキです。マットブラックの、ハンドペイント部分の剥離が目立つとのことで、綺麗に直しました。

工程としましては、一旦全て剥がして再メッキをし、その後マットブラックでペイントです。ここまで復活するとは思っていなかったです。とても良いです。

テンプルは、ロゴがあるので何も行いませんでした。メッキの金の色味に差が生じてしまいましたが、かなり近い色でメッキをして頂いたおかげで、ほとんどその差は分からないと思います。

宿敵、レッドドットちゃん
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19.11.04

お客さんに、レッドドットちゃんの抜き方を教えてもらいました。ホントだ!感激。ついにバラせましたね。当時の広告から、抜けることは掴めていましたが、それに適した道具が見つかりました。

こうなれば無抵抗ですから、隅の隅までスベスベのトロトロにしてやろうという気概が生まれます。

ちなみに、レッドドットちゃんと個人的に呼んでいるのは、当時のAOのレッドドットの広告に、レッドドットネジに顔がついたキャラが描かれているからです。手足が短くてめちゃカワイイです。50年代後半から60年代をまたがって、新機構として広告で紹介されています。

修正前と後
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19.09.29

同じデッドストックなんですけど、上の黒が綺麗にする前、下が綺麗にした後です。インスタの黒は、上のを直した後に載せました。

主には在庫のスレと、型直しが基本です。この手のナイロールは左右の傾斜がズレている可能性もあるので、そこもチェックします。

すごく優美で良かったです。おそらく、以前のニョロニョロが女性向けで、こっちは男性向けだと思います。レンズもカチッとしていますし、こっちはテンプルが145ミリなので。

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