サラリーマン辞めて、そういえばもう4年かと。気がつくとサラリーマンが2年と11ヶ月続いたので、眼鏡屋の方が長くなってました。ふーんって感じです。
そんなことを考え始めたのは、このフレームの持ち込みをして頂いたからです。開けていれば、そういうこともあるか。そんな風に、わりと穏やかに眺めることが出来ています。弱小ながら、皆さんのおかげで立つことが出来ているからだと思います。
綺麗にレンズを入れるにはどうしたら良いか、普通でしたらそこまで悩まなくても、削り上がったレンズに綺麗に処理を施せば良いだけの話で終わります。これに関しては、角が多すぎて、カーブのレンズを入れると、角のところで浮きます。どっかを基点にチルトをかけても、結局どっかが浮きます。それか、リムの前面のどこかが異常に前に迫り出すことを許すかの二択です。ですから、今回は見た目というよりも物理的な側面でフラットレンズを選択して、カーブを前面倣いにしました。そうすることで、前面にレンズが迫り出さず、尚且つ角も浮かずにビチッと決まります。

ネジを殺さないように、ここもビチッと。レンズサイズが大きくて、無理矢理締め込むと、ちゅるんとネジ頭を舐めてしまいがちです。
もちろん面取りは入念に。コバ磨きもして、欠けが生じないように処理します。


最後は、自分が3年ほど使っている銀無垢と記念写真。遠方から持ち込んでくれたお客さんに感謝ですね。この4年の厚みが、目の前の2つのメガネによって現れています。