カットリム
メガネのはなし

17.11.05

いつか書いた、カットリムのフレームが入りました。ローデンです。

レンズを囲うリム線が、扁平ではなくて三角形で凸です。リムにボリュームがあって、多少度数が強くてもレンズがはみ出しにくいです。

サーモントのメガネは野暮ったくなりがちですが、これは別格でした。

レストア頑張ります
ヴィンテージのメガネ

17.11.03

外箱通りでは無いので、ローデンやら増永がたくさん入った訳ではありませんが、それなりの数がデッドストックで入りました。順次綺麗にしていきます。

参考値
メガネのはなし

17.10.31

思いついたので何となく書きとめておきます。内容は、高校の三角比の導入のところくらいの話です。

レンズサイズに関連しての話です。

ところで50年代周辺のメガネは、どれくらいテンプルを開けばいいのか、はたまたどれくらい開くことが、フレームを見た段階で予想されるのか。感覚で、いつもヤスリでバチっと開いていましたが、簡単なことですし数値として出してみました。

参考サイズは、44◽︎22です。値段が付きやすいサイズでしょうね。メガネ専門では無い場合は、このボクシング表記ではなく、フロント横幅125ミリ〜130ミリ程度という表記になっているのではないでしょうか?レンズ端同士を結ぶ距離が110ミリ、智の部分がそれぞれおおよそ10ミリはみ出して合計130ミリという感じでしょう。

テンプルがフロントに対して垂直に伸びている場合、耳にかける部分同士の距離は当然130ミリです。では130ミリで幅は足りるのかと申しますと、まず足らないです。よっぽど顔の小さい女性でも、側頭幅140ミリくらいでしょうね。

日本人の男の場合は160ミリくらいが、側頭幅の平均です。つまり、開き幅が30ミリ足りません。では、その幅を稼ぐにはどれくらい(角度)開くのかを調べてみます。

鼻梁に対して、顔幅が左右対称と仮定します。あとはコサインの定義だけでわかります。結果は、片手およそ8°でした。ただし、テンプルの智から耳の頂点までの長さ(曲げる手前のポイントまで)は、一般的な110ミリとして用いました。同じ条件で、側頭幅を170ミリと仮定しますと、おおよそ10°という結果でした。だいたい、10°くらい開いといたら良いってことですね。

ただし、これは頭部形状を無視した理想状態の話です。実際は、こめかみが張っていて、側頭幅よりも広げてあげないとテンプルが顔に干渉します。より角度をつけて広げないと、綺麗に顔に掛からないです。分度器の10°を見ながらこれを綴っていますが、私の実感としては、毎度12°〜15°くらい開いている気もします。

その開いているメガネが、自分なりに納得出来るかどうかという話です。目に対してジャストが好みなのか、ある程度まっすぐなテンプルで綺麗に掛かっている方が好きなのか、どっちが正しいということも無いと思います。フロントと顔幅のバランスももちろんあります。美観だけではなく、光学的な要素も加味すると、もっとなんとも言えない状況になります。

メガネがどのように掛かっているのか仕組みが分かるにつれて、レンズが大きくなり、フロントで側頭幅分を稼ごうとした時代の流れがあり、それはレンズの素材の進歩とシンクロしていたと思われます。今は逆に、クラシック調の時代です。レンズを小さくし、削ったフロントの全長を補うべく、βチタンのような、しなやかな素材で掛け心地をカバーしています。心地というのがミソで、メガネを頭部に留めるには、いくらしなやかな素材のフレームでもフィッティングが必要です。

ちょっと話が逸れましたが、それぞれのサイズ感にそれぞれの良さがあります。どういう風に自分のイメージをもっていくか、それによって変わると思います。

38ミリ
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

17.10.30

おかげさまで、SPMの丸38ミリを定番で置くことが出来ました。ありがとうございました。そしてお待たせしました。

確かに、タイトフィッティングという感じです。顔幅や、着る服のボリューム等々でレンズサイズの最適さは変わります。冬だと、服がゴワゴワなので、ちょっと位レンズが大きくても気にならないと思います。

そう言えばの話
雑記

17.10.27

ちゃんとオープンしてから1ヶ月過ぎていました。早いですね。

初の色メガネとか、サングラスとか、カラーレンズ初めてという方の一回目をブルバキで担当出来ることは、嬉しいですね。

意外に、フレームの形状よりもレンズの色の方が、中心から逸れることに抵抗があるかもしれません。レンズの色の選定は、時間をかけないと中々決めきれないと思います。でもそれは、時間をかける程、フレームをじっくり眺めたり、メガネを飛び越えて合わせたい服、掛けたい場所、会いたい人をイメージすることに繋がります。メガネだけに関わらず、そういうときが一番面白かったりします。なので、時間を掛けたら良いと思います。

度付きだからといって、自動的にクリアレンズを入れる訳ではありません。屈折率の選択だけでは終わりません。今まで意識をしてこなかったことに対して、逐一選択を迫られることは、煩わしいことと察します。ですが、最後はそれがメガネの楽しさに繋がると考えておりますので、ぼちぼちお付き合いください。

 

明日はお休みです
営業案内

17.10.25

明日は定休日です。ご注意ください。

昼白色エリア作りました。ようやく、夕方以降も色味がちゃんと確認できるようになったはずです。

サーモントを突き詰めると
ヴィンテージのメガネ

17.10.23

眉と先セルが鼈甲で、フレームはK18です。サーモントを突き詰めたマックスはこうなります。これは、セカンドハンド品です。

鼻パッドの芯までK18です。どんな格好でも、例え古着や軍モノ着ていても上品に見せることが出来ますから、やはり素材が本物中の本物というのは良いもんですね。

鼈甲はもちろん消耗品ですから、セカンドハンド品でそれなりの値段で一回使ってみる、鼈甲と試しに関わってみるというのが、金銭的にはまだ現実的だと思います。

縞模様の出方、軽さ、硬さ、透明感と柄の奥行き、それとヤスリ入れた時の粉の匂いが懐かしいです。私自身も一回、白甲の先セルを新品で使っていました。久々に、トロッとした鼈甲の独特な光沢をみました。実物見ますと無機物にはない良さがあって、やはりグラっと揺らぎます。美しいです。

 

 

お客さんのメガネ
ヴィンテージのメガネ

17.10.22

曲線が美しいです。60年代の家具みたいですね。BR15%のオールカラーを入れて正解でした。女性のお客さんなので、コーティングの美観ではなく、汚れの付きにくさ落ちやすさを重視しました。鼻盛りしましたが、どうしてもまつ毛がかすめることがありますからね。光学的にも、そこまで頂間距離(目とレンズの距離)を出したくないので。

とりあえず、そろそろ閉じます。

閲覧用
雑記

17.10.22

メガネの資料を久々に追加しました。

「建築写真文庫116 時計・貴金属・眼鏡店 彰国社 1960年」

2年以上、名古屋の古本屋で見つけられないかなと探しておりましたが、諦めてネットで買ってしまいました。

1960年ごろの眼鏡屋の様子が垣間見えます。また、商売の分析とその商売にあった配置や照明プランを仮説として載せていたり、図鑑のようであり、はたまたビジネス書でもあるような不思議な本です。そして、装丁がカッコいい。

今回、この本で店の内装以外に驚いたポイントは、店内の物量です。60年代も、結構在庫あるんですね。70年以降は大量生産の時代だから見劣りするとか、ヴィンテージの多くのカテゴリーで60年代以前を本物と見做す傾向が何となくある気がします。

それぞれに数だけでは無い、魅力がもっとあるはずということでしょう。

開いてます
営業案内

17.10.22

開いてますけど、18時頃には早めに閉めるかもしれません。雨次第ですね。

何卒ご容赦ください。それでは本日もお待ちしております。

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