恥ずかしながら今まで存じ上げず。2016年の夏に、伊藤光学さんから凄すぎるレンズが出ておりました。被写界深度が深いレンズです。カメラの世界でよく使われる用語でして、私もそこまで詳しくは無いのですが、ピントがあっている感じに見える範囲が広いです。世界初かと。それが三河発信というのが嬉しいですね。
書いてある疲れ云々もそうですが、それよりも動体視力が上がるという点に注目しております。
17.02.24
恥ずかしながら今まで存じ上げず。2016年の夏に、伊藤光学さんから凄すぎるレンズが出ておりました。被写界深度が深いレンズです。カメラの世界でよく使われる用語でして、私もそこまで詳しくは無いのですが、ピントがあっている感じに見える範囲が広いです。世界初かと。それが三河発信というのが嬉しいですね。
書いてある疲れ云々もそうですが、それよりも動体視力が上がるという点に注目しております。
17.02.22
各社出揃い始めました、420nmカットのレンズですが、やり始めようかなと感じております。ちょっと前は懐疑的でした。ブルーライトカットの第三世代のことについてです。
実際の仕上がりを体感してみて、度数を一個あげたくらいのコントラスト感度の高まり具合でした。それは言い換えますと、既存の度数から一個度数を落とせるのでは無いか?くらいのハッキリ見える実感でして、そんな実感から、やる方向で揺らいでおります。近視度数を落として、カラーでの疲労軽減が見込めれば、合わせ技でなかなかの疲労軽減になるのかなと感じました。
ブログで例として挙げたライフゲームのように、刺激的な波長の光を大幅にカットすることが、さらに言えば特定の波長に対し、ほぼゼロになるくらいカットすることが、果たして網膜に対して本当に良いことか云々…というのは、私の中でも答えは出ていませんし、何十年スパンで経過観測と比較検証しないと結果は出ないのでしょう。ただ、今回サンプルを試してみまして、目の弛緩する感覚の方が大事かなと思いました。直感です。あとは、50歳過ぎの私の師匠が、抜群に良いと感じていると推しておりますので。効果と実感は、年齢とも関係があるかもしれませんね。
可視光の領域をカットしております。そうしますと若干色味はでますが、薄いグレーの10%くらいの濃さなので、レンズに色を入れているのも分かりにくいかなと思います。オフィスもいけそうです。
2月末には開始です。また提案させて下さい。よろしくお願いいたします。
17.02.20
クラウンパントのメガネ。サングラス用にレンズが搭載されております。フランスの40年代ではなくて、80年代の日本のメガネです。メガネのデザインも、何周も回ってブラッシュアップされていくのでしょうね。日本の80年代には珍しく、レンズのサイズが46ミリです。フランスの元ネタからしたら十分大きなレンズサイズですが、サングラスにするならむしろ歓迎な大きさですね。
これが面白いのは、ギンガムチェックがプラスチック生地へのプリントではなくて、“布”生地がアセテートでサンドされることにより、チェックを表現しております。気泡が一切無いところに、技を感じます。技が奇抜に変換されているという面白さが良いです。
ヴィンテージ=60年代までという考えもあります。大量生産以前という考え方でしょう。ですが、80年代の物が売れたからこそ商品化出来た・されたメガネも面白いですし、アクが強いからこそ掛けこなしたらかっこいいと感じます。
17.02.20
アモール型というメガネがあります。
(上はナイロール、下がアモール)
写真のメガネはヴィンテージですが、現代のメガネにおいても、2007年頃からの黒ぶちブームより続いているクラシック風味のメガネの新提案として出始めています。
クラシック風味の初期はアメリカの50年代〜60年代をデザインソースにしている感じでして、2010年入ってからの、メタルとセルのコンビのメガネは、当時のポパイ的な80年代のアイビーテイストを織り交ぜたような感じがしております。そろそろ、トラッドで抜け感のあるメガネが落ち着いてくるのか、アモールのようなフランス等々のヨーロッパ系の華やかなメガネに振れていくのか、楽しみなところです。
アモールに関してですと、2015年くらいにトムフォードが出していたような気がしております。2016年にはイッセイミヤケのライセンスが再興しておりまして、アモールだらけでした。
メガネの歴史としましては、アモールが先で1950年代から存在し、ナイロールが対抗する形で1955年に登場しております。実際にナイロールが流行るのには、1970年代のプラスチックレンズの登場を待たなくてはいけなかったようです。
前振りが長いですが、アモールの語源が今日ようやくわかり、それについて書きます。
フランス語の amortisseur から生まれた言葉だそうです。ショックアブソーバーという意味です。
日本では安全枠という呼称もありまして、レンズが割れにくい欠けにくいという機能面からの命名でした。アモールの由来にも沿った呼称ということでしょうね。
ちょっと前に話題となったアモーレ的な、その活用形かなんかと思っていましたが、アモールはアモーレ感ゼロという結果でした。
(Collectible EYEGLASSES Frederique Crestin-Billet Flammarion p.187 2004年)
17.02.18
レンズサイズ40と38があります。
17.02.18
何型か、サンプラチナも不朽の定番としてやり続けることになりました。
巻きつるもあります。弦巻ける職人さんは、いまは1人とのことでしたのでやる事に決めました。
サンプラチナであれば硬いので、爪智(スパルタ智)でも、可動部の受け側が削れずにテンプルの開きが増えることも無いです。あとは、変色がなく透き通った銀色なので、手彫りを入れなくても美しいですね。
素材の違いもおもしろいので、銀と並行してやります。
17.02.17
木曜日に講義を聴いて、検眼に活かせそうなことが多々でしたのでよかったです。今以上にもっと検眼が長くなりそうです。
結局、30年くらい前の症例とその処方が、今でもトップクラスの処方例として勉強になるということは、30年間でそれがスタンダードになっていないということなので悲しくなります。ですが、業界としてはメガネの敷居を下げることには成功しております。今度は反動で検眼を大事にしよう的な風潮が戻ってくるかもしれないですね。
今から全てのお客さんのカルテを復習です。
17.02.13
2月15日の水曜日は臨時休業します。ご迷惑をおかけします。
ちょっと勉強してきます。新しい理論を詰め込んできます。
17.02.12
60年代後半、オーストリア。
眉部分の赤茶の色と、光沢がものすごく綺麗なメガネでした。ここ最近のヴィンテージの中では、個人的にかなり綺麗だなと惹かれたメガネでした。金張りです。
レンズはガラスでは無いですが、反射光を白にしているおかげで、レトロさは損なわれていないのでは無いかと思われます。
17.02.12
続き。プラスチックの接着です。問題は、眉部分がそもそもプラスチックの薄い部分ですので、溶剤で生地を溶かした際に、力を加えて完全に接着することが出来ないことです。
透明なプラ板を上から貼り付けて、溝埋めに使用しております。ただ、生地が弱っているせいか本来の亀裂とは別の箇所にクラックが入ってしまいます。何度やっても出来るので、ある程度接着できている状態で磨きに入ります。7割くらいで、壊れるまで使いきって頂く感じですね。無念です。
磨きをした状態。写真では分かりにくいですが、ものすごく薄い筋が見えるのと、右眉に関しては、接着を繰り返すうちに生地が痩せて若干の凹凸が出来ています。遠目では分からないレベルには仕上げをしております。
型崩れは慎重に直します。テンプルの開きは、男の側頭幅の平均が160ミリなので、155ミリくらいにヤスリで駒部分を削り、開きを増やして終了です。無理矢理顔にかけると、結局眉部分に負担が掛かり、またパキッと割れる可能性があります。
とりあえず、一夏はいける状態までに戻せた感じですね。