重い腰が軽くなった今日このごろ
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

24.09.07

テンプルを交換しました。ケーブルテンプルオンリーで展開しておりましたが、モダン付きのテンプルも作ってみました。とりあえず各1本ずつ製作です。

最近の90年代ブームだったりY2Kブームだったり、何となくざっくりの所感としまして、着想源が古ければ古いほどカッコいいというわけでも無くなってきたということでしょうか。それとも元気なアラフォーの実感のある最も古い着想源としての90年代〜Y2Kということなのでしょうか。個人的にこの流れは、あの頃のミニ四駆がトミカになったり、楽しいことばかりで嬉しいですね。

今回載せました枠無しフレーム、もう4年か5年前?の開発の段階では、まさに古いほどカッコいいという価値に則ることを目指しておりました。80年代のフレームのブリッジからサンプリングをスタートしまして、あれこれ変えながら、完成の雰囲気が30年代のアメリカの枠無しメガネになるように、近代メガネの黎明期にあたる時代のフレームになるように作りました。古ければ古いほどのルールですね。

それから4・5年経ちまして、むしろ4・5年しか経って無いんですけど、世の流れも変わってきておりますし私自身の感覚も変わりました。ケーブルテンプルじゃ無くても良いかなと思えるようになりました。プラスチックパーツがある方が90年代のツーポフレーム感があります。ヴィンテージっぽいガチ感が薄まってライトな感じが今は逆に良いのかなと。そのバンドが好きだからバンドTを着るのでは無くて、知らないくらいで着る方がなんか良いみたいな感じですかね。

余談ですが私は、バンドTは着たことありませんが2年くらい前のユニクロの黒のロックマンTは着ています。でも実は、ロックマンはやったことがなくて、ロックマンX以降しかやったことがありません。

 

まずご紹介するのはブリッジもテンプルもサンプラチナVer.です。レンズは小さめのボストンで、ヴィンテージっぽい雰囲気を完全に除いたわけでは無いです。

特にこの完成が見たくてテンプルの付け替えを行ったんですけど、パッドと先セルをクリアにするだけで、一気に清涼感が足されて良い感じなんですよね。この手法は今年の上半期で925のカットリムに施したあれと同じです。あれの反響が大きかったですし、私もあれはとても良いなと思っていました。思いっきりスコーンってめちゃくちゃ爽やかに軽快にしてしまうのもアリだなぁと、あれで感動したことをこのフレームにも活かしております。

 

K18YGのブリッジとサンプラチナのテンプルVer.です。パッドも金無垢で作っています。レンズの形を細長い、サンプリング元の形に戻しています。ということで全開に90年代〜2000年頭の雰囲気に引き戻したのがこちらです。金と銀のコンビが、バブリーな90年代感を引き立てています。

とはいえ、レンズサイズは元々より横幅で5ミリ小さく49ミリで製作しており、完全に90年代に引き戻す手前に仕上げております。今いる地点がアメリカやフランスの大戦前後のヴィンテージの復刻等々でたどり着いた地点であるということから、レンズが小さくちいさくなりきったところから、さて今後はどうしよう?ということを踏まえての判断でそうしてみました。

K18ローズゴールドのブリッジと、サンプラチナのテンプルのVer.です。

これは、開発時の玉型のままです。ボストンとティアドロップが混ざったような玉型で横幅46ミリです。

趣を変えて、クリアグレーの先セルにしてみました。クリアで揃えても良かったんですけど、ピンクにグレーってメガネに限らず良い感じの色の組み合わせかなと思いまして。ローズゴールドの落ち着いた雰囲気に合わせて、軽くなり過ぎない先セルにしてみました。

もちろん横もピチっと合わさっています。

この前のペルソールと同じで、クラシックに突き詰めるも良し、このモダン付きのテンプルでちょっとライトにするも良しですね。いかようにも出来ますから、あとはお任せします。

イタリアのワンデラ
ヴィンテージのメガネ

24.09.04

レンズを交換しました。元はG15的なグリーングレーの濃いレンズが入っておりましたが、ブラウンの濃いレンズにしました。フレームの色とレンズの色を合わせて、一眼のフェイスシールド感を足してみました。

 

在庫で寝かせておりましたが、セルの縮みでガラスレンズが食いついてしまい、コバが欠けています。それで交換した次第です。

ネジも頭が潰れていたので、切り直してマイナスネジを挿しました。見た目が変わらず直せました。

ついでに、ブリッジ周辺に何かしらの薬剤が飛んでプツッと尖っていたので、ペーパーヤスリで整えて磨きました。

レイバンのオリンピアン1DXみたいな、イージーライダーのときのサングラスのセル版みたいなデザインです。その感じを尊重してクラシックに合わせても良いですし、黒のバンドTにダボダボなデニムで今っぽく合わせても良さそうですね。

今日は休みます
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24.08.31

天気予報を信じて、今日は休みます。明日が本当にぼちぼちなら、明日は開けます。

雨次第で
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24.08.30

明日は、雨次第で休むかもです。

明日8月23日(金)は16時閉店です
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24.08.22

8月23日(金)は16時に閉めます。16時には必ず出ないといけないので、15時50分くらいにスタートダッシュを決めていたらすみません。

かっとべ、マグナム!かっ飛べ、わたし!
雑記

24.08.21

謎の使命感で、出るごとに買っています。

トミカのミニ四駆再現版です。

買うごとに、小学校低学年のころの淡い記憶が蘇ります。そして買ってから思い出しましたが、その頃から天邪鬼で、一番最初に買った本体はソニックセイバーとマグナムセイバーの2トップを外してブラックセイバーでした。

ちなみにブラックセイバー版のトミカも今年の7月に発売されていましたが、気が付いた時には売り切れになっていたので悔しいです。ソニックセイバーでもマグナムセイバーでも無く、始まりはブラックセイバーでした。

進化版のヴァンガードソニックとヴィクトリーマグナムくらいまでミニ四駆にのめり込んでいたはずです。ヴァンガードソニックとヴィクトリーマグナムの次の車体は記憶に無いです。そうなりますと、個人的にはトミカもここらで買うのを止めどきかと。周辺のスピンアックス?とかロン毛の髪縛っている人のアレとかがトミカになると、揃えないとですね。

昔はヴィクトリーマグナムが一番好きでした。とくにヴィクトリーマグナムやヴァンガードソニックの前輪の被さっている感じがカッコいいと思っていました。それで、色では青が好きなのでヴィクトリーマグナム推しでした。当時はやたらめったらな肉抜きブームだったので、ウィングが小さいのもヴィクトリーマグナム派だった理由だったと思います。

ですが不思議なことに感覚は変わるもので、いまは炎の演出よりも車体の曲面に沿ったカラーリングの赤のソニック系が素敵だと感じるようになりました。赤と緑の補色の関係を利用して、静かながら力強い感じが滲み出ているのも素敵です。そしていまは、ヴァンガードソニックよりもソニックセイバーが一番好きですね。全てが途切れることなく流れているようで美しくカッコいいです。前輪からウイングまでが綺麗に流れています。自分の好きなマツダの787Bというレーシングカーに似ているのも、理由としてあるのかもしれません。今ならソニックセイバーですね。

当時、ブラックセイバーの次くらいに、この4台の中ではヴィクトリーマグナムを買った記憶があります。ヴィクトリーマグナムでいえば、コロコロコミックに掲載の改造で、同じ車体を買い、前輪のツメみたいなカバーを後輪にもつけている物が載っていたはずです。それがカッコ良すぎて、大人ってスゲーって感動したことを今でも覚えています。いまだに、“ヴィクトリーマグナム コロコロ”で画像検索すると出てきます。

裏のシャーシの感じとか、ホイールとか、ギアボックスの感じとか、ボディとシャーシを固定する緑のマフラー風デザインのパッチンの感じとか、綺麗に再現されています。

ミニ四駆にハマっていたときから30年くらい経ちます。あの頃のように、かっ飛べているかな、自分。

8月15日〜18日まで休み
営業案内

24.08.14

予告通り、明日から日曜日まで休みます。

未来予知
雑記

24.08.14

怠惰の美徳から。これは完全に未来予知です。小説に限らず、なんでもこんな感じですね。

合成かぁ。そうやって自分も表現しよう。

全然怠けていない
雑記

24.08.14

テレビで紹介されていました。購入前にチラッとレビューを読んでみると、それこそユーモアとかあれこれ書いてありまして、脱力系な読み物かなと思っていたのですが。そういうサラサラ流れるエッセイもありつつ、底はけっこう重たいネットリした物が流れていました。

あとはこれとか。

なかなか重たい。

中公文庫の2024年第6刷のページ61から62にかけて、「世代の傷痕」というエッセイの結文は特に、探求への覚悟が滲み出ています。

“世代の傷痕、とかそんな抽象的なことは私は苦手で、誰かに説明を聞きたいと私は常々思うが、私の場合は以上述べたような恰好で生きて来た。そして今も生きている。やや不健全な市民として今から先も歩みつづけるだろう。そして戦争中の環境が私に強いた生き方、現在が私に強いる生き方を、感傷を交える事なしに見詰め探って行きたいと思う。それは私個人の問題ではなく、すべての人の胸にも通うものに違いない。その中から光を摑み出す以外には、光はどこにもありはしないのだ。その他の光はすべて偽光である。代用食やカストリ焼酎のような代用酒で、私は現今止むを得ず自分の飲食慾を満たしている状態だが、精神をまで代用の光で明るくしようとは思わない。代用品は日常生活の上だけで結構である。”

 

いまは100ページくらいまで読み終えました。パラパラ先をめくりますと、わりと気楽に読める内容が多そうにも見えますが。さきに創作と生活に対する真摯な悩みが垣間見えてしまいましたので、この先それらを笑い飛ばしながらサラサラ読めるのかどうか。変に裏を考えて読んでしまいそう。

脳みそが動いているが身体は動いていない、ということで怠けている訳では無さそうです。

リム前面のみ
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

24.08.10

銀無垢の新製品ですが、当初は2型2色の4パターンでバーンっと発表してインパクトを出す予定でしたけど、塗装がズレて入荷ということと、私も発表を待ちきれない我慢できないということで、順次フワッとぬるっと発表することになりました。それで塗装バージョンが届きました。

銀無垢に対して、初めて塗装をしてみました。お試しで流行りの黒マットです。

製作に関して、メタル版ジャックデュランを作るということが念頭にあったと、以前のブログに書きました。あの記事で6,000字くらいあって、どの辺に書いたか忘れましたが。その要素を強めようということで、リムをマットにすることで光沢を抑え、より控えめなメガネが作れるのかなという算段です。

全体的にぺったんこな作りですが唯一ブリッジに段差があり、リムが落ち込んでいます。塗装でそれを強調してみました。ブリッジは銀無垢(白色)で光沢有り、リムは黒でマット光沢無しです。このアクセントをつけることで、ぺったんこなのに立体的でボリュームを感じられるようになったと思います。色と光沢の二つの対比が上手く作用したように思います。

それに、流行っているなら取り入れない理由はないですからね。ただし、全体を黒マットにしてしまうのは素材と素材を活かした作りであるフレームに対してどうなんだろう…という懐疑がありましたので、リムだけにしております。

せっかくの塗装であることと、せっかくの銀無垢であること、そしてせっかくならリムとブリッジの谷間が燻されていく変化の余地は残したいということで、リムのオモテ面だけに塗装してみました。これは好みで変えられまして、従来通りリム3面全部に塗装も可能です。

どこに着眼するかなんですけど、パーツが強調されて、より力強いメガネになった気もしますし、全体の光沢が抑えられて掛けやすい世を忍びやすいメガネになったのかもしれません。お好みでどうぞ。

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