色々なクラシック
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

22.07.08

クラシックというフレーズが引き起こすイメージはこの辺りだと思うんです。

この図鑑から拝借

銀無垢の一山等々は、私もまさにこのイメージです。

日本のリアルガチなクラシックとは、ここじゃ無いかなと思うんです。実際は。

1971年HOYAニュースno.16より

スーツのシルエットが違うのでしょうけど、あんまり違和感ないですね。パッと見てカッコいいという印象を受けました。メガネを、茶色か透明で丸っこい物にして、ちょっと堅い雰囲気を崩したら今ですね。このイメージを帯びた銀無垢のメガネが、今回のサーモントです。

その他たくさんの写真は、見やすいのでインスタに貼りました。カラーレンズの参考になれば。

今までサイズを書いていませんでした。52□16-140です。アメリカンヴィンテージの席捲で、レンズの縦横が1:1で、瞳孔間距離とフレーム中心を合わせる(pd=fpd)ことに慣れすぎてしまい横長のレンズのサイズを見ても、全然掛けたときのイメージ湧かないですよね。普通のサイズ感というと、これまた実は伝わりにくい界no.1のパワーワード「普通」によって、何にも分からないということになってしまうんですけど、本当にそれしか言いようが無くてですね、普通のメガネの普通のサイズ感です。ごめんなさい。

しばらくサーモントの投稿が続きます
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

22.07.06

いざってときに胃腸風邪で体調崩しました。嘔吐は無くなって良くなってはいるんですけど、あまりお腹が空かないので、ラムネを主食にブドウ糖を注入している状況です。週末までには完璧に回復しそうです。

銀無垢のサーモントの情報が微妙にしか提供出来ていませんでした。

重量はこんな感じでした。上の写真は、ステンレスのネジを4本含んでいるので、銀とパラジウムの貴金属の全重量ということでは無いです。ほぼほぼです。

参考までに、セルフレームのやや太め(レンズサイズ52)の重さも測ってみました。

これでこの重さなので、8㎜厚とかのセルフレームだとひょっとすると銀のサーモントを超える重さかもしれませんね。とりあえず、かけられる範疇の重量であることは間違いないです。

入荷前にブログに書いた、巨大な銀の一個智です。レンズからテンプルにかけてのLの字のパーツが、一つの銀の塊です。そこにあっちもこっちも精密な切削が施されています。写真でなんとなく伝わると嬉しんですけど、こんな銀の光沢と反射を始めて見たというくらい複雑に煌めいています。

ブリッジも厚みと幅があります。見た目通りで、ここまでブリッジも智もゴツいと、流石の銀無垢でも堅牢です。

テンプルエンドはいつものバチ先にしております。掛け心地は犠牲に出来ないので、重量バランスと摩擦が得られやすい、メガネが下がりにくくなる構造のテンプルエンドを選んでいます。あと単純に、ゴツくてカッコいいので毎回これにしています。

各パーツの詳細は以上です。

火曜日も休みます
営業案内

22.07.05

まだ体調が良くないので、今日も休みます。

ちゃんと2色展開
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

22.07.03

今回の銀無垢のサーモントに関して。色々なあれこれで減産となりまして、クリアグレーがブルバキ別注みたいな感じになりました。と言いますか、言い出しっぺですし、収めるのが筋でしょうということで無理して囲い込んでみました。

他のお店も販売をするということであれば、あんまり何も言わないでおこうかなと思っていましたが、僕だけなのでちょっとだけ書いておきます。

なぜクリアグレーか?流行っているというのが主たる理由なんですけど、結局喋り過ぎ人間なのでもう少し話してしまいます。クリアグレーのフレームにグリーンカラーのレンズを組み合わせた軍モノのヴィンテージメガネがあります。ベトナム戦争あたりの米軍のUSSのメガネなんですけど、それをコンチネンタル筆頭のサーモントに混ぜたらめちゃくちゃカッコいいのかなと、単純にそんな理由でクリアグレーにしてみました。価格のことを考えますと、近視の方が毎日オンでもオフでもということでクリアレンズが一番多いのかなと推測出来ますが、提案はしてみたいなと思いまして。ミリタリーで崩すみたいな、いまのファッションにおける定番のハズし方というとハズせていない感じもしちゃうんですけど、それがメガネ1本で表現出来たらめちゃくちゃカッコいいのかなと思って、ただそれだけです。黒いフレームに緑のレンズという組み合わせも当時のUSSにはあるのですけど、クリアグレーと合わせることでよりミリタリー物っぽい印象をつけてみました。

私もはじめは、眉毛はやっぱりアセテートじゃなくてセルロイドが良いかなあとか、どうせならヴィンテージのセルロイドの生地が日本のどこかに眠っていないかなあとか、至高はバッファローホーンかなあとか、あれこれ一通り考えました。考えていたんですけど、今年に入って急に違うなと思い始めました。せっかく眉毛という装飾パーツを最後に乗せるのだから、メタルだけどピカピカで全体が荘厳になってしまうのを柔らかくラフにしてくれるような、可塑剤として作用する素材と色が良いなと考えて、アセテートのクリアグレーが乗っています。色違いの黒眉もアセテートです。決定に際してナイキのスニーカーをめちゃくちゃ参考にしましたが、その辺は長くなるので店で聞かれたらそのとき話します。プラスチックの装飾が乗るということを積極的に考えています。例えばラグジュアリーな時計や革靴の世界ではプラスチックの装飾が乗るなんて多分あり得ない訳で、貴金属とプラスチックが同居して懇ろになれるのはメガネこその特権ではないでしょうか。それこそ素材のもつ要素の落差なのか幅なのかそれらの開きが大きいほど、ラグジュアリーなメガネの独特な面白さになるのでは無いかと考えました。そんな感じで眉毛は重厚感に加担しない物にするという決定をしております。装飾なのであくまで替えが利きやすく、いざの修理のときの負担にならない物ということも念頭においてというのも一理です。

クリアグレーに関して書いたつもりでしたけど最後にちょっとだけ黒にも触れました。セルロイドでは無いので、ギラッとした光沢がなく、パキッとあっさりした光沢を放つ程度です。いまの時代に黒眉は印象が重た過ぎるのかなと危惧しておりましたが、そんなことありませんでした。

ともにいい感じです。黒とスケルトングレーの2色展開です。

カラー35% 見本
メガネのはなし

22.06.27

たまたま手元に揃ったので載せます。ともに、カラー“ブリーズグリーン 35%”です。向かって左が度付きで右が度無しということもあって、縁の色合いが違って見えるというのもあるんですけど、レンズの真ん中で比べても左が青っぽい気がします。おそらくコーティングの差で色の差も出たのかなと。どの波長が返っているかどうかの話なので、それがよく分かるケースということで載せてみました。

ということで銀のサーモント、まだ本当に届いてないです。この気配は、7月になりそうです。

まだまだヘぇって思うことがたくさん
ヴィンテージのメガネ

22.06.26

ブルバキでは定番のエッセルホヤです。エッセルのティアドロップは、品番が違うけどデザインのどこが違うのかな??みたいな、違いが分かりにくいときもあるのですが、これは明らかに違います。真ん中がVです。とても。ちょっとスペースエイジデザイン感が含まれています。

いくら糸づりでさっぱりした雰囲気とはいえ、ティアドロップということで男性用かなと勝手に思い込んでいました。最近手に入ったポスターを見てビックリです。女性が掛けていました。

綿のスウェットでランニングしている人、現代ではなかなか見ないですね。いまは老若男女問わずハイテク素材な気がします。そのローテクな感じとか色々合わさって、なんだかめちゃくちゃカッコいい宣伝ポスターでした。

金はテンプルも光沢あり、銀はテンプルが梨子地です。

メガネの構造で面白い箇所は、やはりブリッジのVの部分です。ナイロールの安全枠(レンズが上部のバーにぶら下がった構造のフレーム)という個性を残しつつ、ツーブリッジの屈強さも取り入れようとした結果、Vの形状に至ったのかもしれません。レンズのガイドがVとロー付けされていません。少し干渉するくらいで遊びを持たせて、安全枠とツーブリッジの良いとこ採りを実現しております。

羊がかわいい
ヴィンテージのメガネ

22.06.26

ファッションが90年代を参照し始めていて、90年代ブームという響きを耳にすると、ついこの間だなとやっぱり且つどうしても思ってしまいます。親の気持ちが分かりました。そしたらもうY2Kなんですから、回転が早すぎて困ります。

ヴィンテージメガネでは、90年代をヴィンテージとして包摂することは早い段階からありました。カザール、ゴルチエ、カルティエ等々です。おもにメタルフレームの造形が凄い系ですね。

そういう、凄い系に隠れてじんわり良い系も90年代のメガネにはあります。とうことでブルックスブラザーズのメガネです。

フロントは何気ないオーバルです。セルもオーソドックスな茶色です。見どころはテンプルの金具が、あの羊になっているところです。バネ蝶番の箱に、羊のロゴがついています。印字ではなくて、プレスの模様ってところがミソです。そしてこの羊の佇まいが、じんわりと良くないですかね。

逆のやつ
ヴィンテージのメガネ

22.06.22

3次元空間に縦横奥行のある物が投げ込まれさえすれば立体的だと言ってしまいますし、たしかにそうなんでしょうけど、なんだかもう一声欲しい気がします。ただ在るものと「立体だぞ!」と強調されたものとを分けたい気がします。そして後者を立体的と呼びたい欲がなんだか湧いてきます。

つい強調となりますと私なんかは、縦横奥行のパラメータを多く弄る方向に進みがちなんですけど、このフレームには驚きました。逆に、のやつです。一番カッコいいやり方のやつです。奥行と言いますか厚みと言いますか、そのパラメータを0にするという敢えての行為をする事で違和感を生み、強烈な存在感を放っています。平面的と評したいところですけど、見れば見るほど空間を占めていることに気づき、立体的だなあと思います。

80年代の日本のフレームです。

前も横もリベットが無いです。ぺったんこ感の演出に一役買っています。

気合その2
修理とメンテ

22.06.22

こっちになると、気合レベル8くらいです。ひたすら時間を掛けて磨くのみです。

捨てずにとっておくと、良いことあるかもですね。さすがにこの感じですと、バフだけでは光沢が見込めないのであの手この手です。

気合その1
修理とメンテ

22.06.22

フランスのヴィンテージのお持ち込み。もともと、フランス物は生地が固い印象でして、使用済みになりますと、も一つ固いですね。バッファローホーンの枠入れに近い感じでした。度無しから度付きに交換の依頼でした。

枠入れ前に磨きも行なっています。これくらいだと気合レベル2くらいです。

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