黒檀第二弾について補足
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.05.17

ちなみに黒檀の第二弾において、フロントの話はめっちゃ長いのにテンプルの話はサラッとしているのは、先ほどのブログに書きました、主にフロントがデザイン担当でテンプルが機能担当だったかも、というところに実は帰着しています。

当時の感覚として開発は、まずフロントに全集中だったのかなと。あくまで想像です。フロントが出来たあとの流れとして、有りものからテンプルを繋ぎ合わせたのか、フロントに対してテンプルのデザインを一から引き直したのか、私には定かではありません。第二弾のブログに書きましたが、この黒檀フレームの開発に於いてはむしろ、フィクションである方が出来上がった黒檀フレームの創造性が増すという仕組みになっておりますから、これ以上の歴史的な正確性は私には必要がなかったりします。なのであとは、気になる方に調査はお任せしますというスタンスです。

黒檀Ver.1.1
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.05.17

木のフレームです。黒檀第一弾の、イギリスのヴィンテージから製作をしたメガネですが、テンプルを変えてみました。

第一弾に、第二弾の腕をつけて頂きました。こちらの方が、美観も良くなったと思います。

第二弾は、智の部分から曲げ点まで幅が一緒です。第一弾は智の部分は木でできる最小に絞って作っています。それにテンプルの始点も合わせてもらいました。こちらの方が、一層テンプルの終点に向けての広がりを期待させる仕上がりです。

 

日本語訳も出ている、おそらく一番メジャーな図鑑では、同じようなフレームのリアルガチ鼈甲で、なおかつストレートテンプル版が掲載されています。

また、違う図鑑ではフロントがクラウンパント気味ですが、イミテーション鼈甲で(セルロイド?)、私の手元のヴィンテージに近いテンプルの物が50年代として掲載されています。

アメリカのAOの60年代くらいのカタログの中身をみたことがあります。それぞれのモデル(フロント)に、テンプルの提案が5つくらい掲載されておりました。スタンダードなのか幅広のストレートなのかケーブルテンプルなのか、あとは現代におけるチタン的な位置付けの、アルミのデラックス版にするのか大体そんな感じです。当時は各国でフロントがデザイン担当で、テンプルで機能・用途別に合わせる半製品みたいな感覚だったのかなと推測できます。

それで今回のフレームに話を戻しますと、元ネタとは違う形状のテンプルを合わせましたが、あながち当時としても間違いでは無さそうです。図鑑では2パターン確認出来ましたが、鼈甲もやるようなオーダーの眼鏡屋のフレームであることを鑑みれば、今回のような形状のテンプルが取り付けられ、この組み合わせみたいなフレームが存在していたこともあり得そうですね。

木という素材においては、プラスチックとは逆に幅が広ければ広いほどメガネとしては正しいと一年間使うことで体感したというのも、第一弾の改良に至った理由です。摩擦が増大し、且つ接地面が増えてバネ蝶番の圧が緩和されます。ヤスリで削って、顔幅を合わせる工程が不要になりました。

幅広の形状におけるテンプルエンドの不鮮明な曲げ点は、プラスチック素材であれば、汗ばんだときに下を向いてスコンと抜ける要因になりますが、木の摩擦力の前では考慮しなくても良いです。木は後から曲げが出来ませんので、ある程度テンプルがなだらかな曲げであることで、万人の耳に浮かずに収まる利点に変換されています。

当時、これもあったかもしれないということを含みつつ、美観と機能の両方の改善をしております。

 

明日は休みます
営業案内

25.05.15

明日5月16日(金)は休みます。

今のところ明々後日5月18日(日)は、15時に閉める予定です。

明日は休みます
営業案内

25.05.12

明日は月例の眼科さん出張の為、店は休みです。

めっちゃ面白いすてき
メガネのはなし

25.05.12

お持ち込み。超面白いです。唇みたいなバージョンは何となく知っていましたが、こういうウェリントンもあるんですね。

触っていたら自分も欲しくなってきて、ちょっと調べてみました。レンズシェイプも様々あるようなんですけど、金具が付くのがこのレンズパターンのみっぽいです。この全体が膨らんで金具がムチっとめり込んでいる感じが、風船感を一層強調させています。この金の金具が大事ですね。

それで、フィッティングが超難儀です。難儀と言いますか、出来ないものを無理やり合わせにいきます。結局、下がったり痛かったら長い時間かけられないので。

ということで、合口とフロントの接地面を削ります。そうすると、合口の溝とフロントからの出っ張りも内部で接地していることが判明します。そこも削らないと、接地面を削るだけではフロントとテンプルの隙間が出来るだけで、テンプルが開いていきません。隙間と開き具合の両方を確認しながら、面と溝を交互に削ってなんとか150ミリまで開いています。顔面160ミリの私がかけて、とりあえずキツめでいけそうなところまで開けました。

まだ難所はありまして、とりあえずレンズは外せたものの、上手いことはめられるかなと。とりあえずレンズ待ちです。

サイクルが早い
メガネのはなし

25.05.09

ついこの前まで、ツーポの玉型変更は天地を増やしてボストン型に近づけるとか、天地を増やしつつ角を出してクラウンパント風にするとかでした。

今回は横幅を2ミリ足して、なおかつ等倍で天地が増えないようにとのことでした。なので、手作業でレンズ型から作ってみました。横長感の強調です。

濃度10%でコバのアクセントは変わらずです。

買えた
雑記

25.05.02

アルミケース。

銀無垢、SPMの付属ケースと比較。やや幅広です。

栄商会さんのA−329という品番です。まだそちらのネット販売のサイトに掲載が無かったのですが、たまたま見つけました。昨年の10月に出ていました。

これ、普通に買えていいんだよね??とか思いながら、とりあえず在庫もちます。

 

4、5、6日休みます
営業案内

25.05.02

明日5月3日(土)は通常営業です。

4日(日)と5日(月)と6日(火)は休みます。

レンズ特殊加工
ヴィンテージのメガネ

25.04.27

お持ち込みでした。

似たような感じでレンズの特殊加工を再現してみました。ツーポレンズの飾り加工。

側面に互い違いに削りを入れるシンプルな構成で、ゴージャス感マダム感が控えめ。確かにこれなら男性でも掛けられそう。

一個一個溝を削るのも大変ですけど、その後に一個一個の溝を磨かないといけないのでそれも大変でした。

ブラウンデミ、リム前面のみ
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

25.04.27

銀無垢の七宝塗装、リム前面のみ艶あり。

インスタに載せたのは艶なしバージョンで、在庫分は艶ありで用意してみました。

銀の光沢を抑え過ぎず、正面は普通のメガネっぽく良い感じです。

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