カテゴリー:無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

足の取り付け
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

20.02.21

色々あって、銀無垢の在庫化から。銀無垢という表現がおじさんなのか。ふと思う瞬間があったので言い直します。スターリングシルバーのメガネです。鼻パッドの足つきです。昨年、特注製作の銀無垢のパッドも装着した、デラックス版にしてみました。デラックスという表現、しなくなりましたね。いまはプレミアムの時代でしたね。

鼻パッド有りにすると、良いこともあります。装用感の向上ももちろんですが、美観もあげられます。上の写真の通り、山のトップが突き出せます。

鼻パッド無しのときには、フロントの成す平面よりも山のトップが奥まってしまいます。日本人の鼻のトップが凹んでいるからです。そのように処理をしないと、かけた時に睫毛がリムに当たる、リムの下端が頬に当たる等々の、フィッティング技術では解決出来ない問題が多々生じます。最後、掛けた姿が美しくありません。

立体感が得られて、掛け姿もこれなら美しいでしょうね。

これは、私の勘違いと、それをメーカーさんがカバーして下さったので載せておきます。SPMと同じ要領で、山の足を切って上にのせ、空いたスペースにパッド足を付ける、それはそうなんですけど、今まで銀無垢ではやったことなかったみたいでした。取り付け治具から製作していただいて、尚且つ最後は手でアール修正でした。恐縮です。

ボストンとティアドロップの間くらいの玉型です。せっかくなので46ミリです。銀無垢のラインナップの中では、大きめにしてあります。

絶句
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

20.02.18

銀無垢、総手彫り、ご注文でした。

今回は、40ミリのラウンドも大きいタイプの智が付いています。迫力がありました。

皆さん鋭いですね
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

20.02.09

実は、先週の水曜日くらいに届いてました。来店が重なってしまうと、それだけで1日終わるので、それは皆さんにとっても不幸ですから、何となくフワッと待っていました。そしたら、いい感じに半分くらいは披露が出来ました。ということで、オーダー下さった皆さん、大変大変お待たせ致しました。まずは完成をご覧いただき、レンズを選びにお越しください。来週までに何もリアクションが無かった方は、ちゃんとこちらより電話しますね。

まだ分かんないんですけど、在庫の補充、特にラウンドの品揃えの強化が出来ないっぽいです。結構作りましたが、全部売れそうです。一度お越し頂いたり、レンズ交換の依頼を下さった方が、事前にご購入の意思表示をして下さったおかげで、店頭に並ばずに消えました。ありがとうございました。また次のロットでお会いしましょう。

また3月くらいに、最終的にどの辺が補充できたのか、ブログにあげるかもしれません。

これのために生きているっていうのは過言なんですけど、そんなことを言ってみたくもなります。

ようやく、バチっときました
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

20.01.26

ちょっと前に、ほっそい四角のレンズに、尚且つ薄いピンク色を載せて製作したんですけど、流石に評判悪すぎて回収しました。そして、これが今です。

ディオールのオプチルからパターンを拝借しました。同じく54□16ということ、ブリッジ位置と腕の高さの間隔が同じっぽいので構造的に無理なくいけそうだなと思いまして。また、ディオールのオプチルの良さである肉を削ぎ落としたときに、それでもまだカッコいいメガネなのか?という興味もありまして、とりあえず自分のツーポで実験です。

骨だけでも全く問題なく、カッコ良かったです。安心しました。

銀無垢、進んでおります。メーカーより、刻印の相談と言いますか、気遣って頂き「Bourbaki」の刻印入れますか?と打診があったんですけど、無しでお願いしました。いつも通り、製造のロゴと管理番号が入ります。あまり、そこに興味が無いのと、メーカーが判然としている方が、いつかブルバキが終わるとか、お客さんが引っ越しして物理的な距離が生まれて、他県の他店でレンズ交換や修理したいとか、私の手と目から離れるようなことが訪れたとしても、何とかなりそうなので。

いよいよ怪しくなってきました
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

19.12.22

銀無垢ですが、本当に末の末なのか、年越すかもしれません。未だ納品無いです。

自主ルールで、銀無垢の製作に関しては金額の話と納期の話をこちらから製造にしないようにしています。いまのモノづくりの基本プロセスからどれ位逸脱出来るのか?というのも主題です。メガネのサラリーマンのときの主な仕事といえば、それしかなかったもんなぁ。納期確認という名の急かしをコントロールと呼んでいいのか?という疑問が当時はありまして、良好な関係ならば、向こうは向こうで最善を尽くしてくれているはず、と。だったらあとは、静かに待つだけかなと。私のコントロールするのは、注文数と要件全体の複雑さでしょうね。それは製作の前段階です。

まだ届いていないので、在庫を再掲します。おかげさまで、来年分かなぁと思って用意していた店頭在庫分も、埋まってきました。早くも、来年もどうしましょうね。

ブログは恐らくキモいしインスタはカッターマットの上から撮り続けピントがあってない時も多々、カッコいい付属品は無し。店内はふざけっぱなしで統一感無し。フレームをよく見せる工夫はゼロです。つまり皆様の眼が全てということです。余計な要素は除いたときに、自己と眼鏡だけ、極めて純度の高い対峙をして頂けることが、ここまで機会としてあるとは思いませんでした。これ程までに嬉しいという実感はありません。ありがとうございましたは、またお渡しの時に言わせてください。

時価
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

19.11.29

金無垢フレームはお持ち込み、鼻パッドをこちらで取り寄せて交換しました。やはり今は、金がめっちゃくっちゃ高いので、フレームの需要が少ないのでしょうか?オプションパーツ的な無垢パッドも似たように出荷は少なめで、久しく作っていないとのことでした。取り寄せるのにあれこれ苦労しました。泣きの一回と、一生のお願いを組み合わせて、そこを何とかと頼みこみました。この前のK14のホワイトのときは、偶然ストックがあったということみたいです。

保護テープとる前、調子とる前です。

色レンズ投入
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

19.11.12

色レンズ入れてみました。SPMフレームのツーブリッジ。ツーブリッジというよりも、ネタ元はエックスブリッジの1900年あたりの丸メガネな気がします。

あの辺りは、ブリッジが日本人向けに設計されておらず、鼻にかからないです。これは、エックスブリッジ(日本の図鑑では撫松葉とか書いてあります)の現実的なデザインという感じです。

勝手にしやがれ
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

19.11.06

サンプラチナのツーポ、お渡し完了しました。こっちは玉型変更です。海外の俳優さんの名前を忘れましたが、とにかく、掛けた時に顔の各パーツにスポッと収まるように、レンズの形を変えるというお題でした。

良さそうなフランスの古いフレームからレンズの形を取り、サイズを変更して、尚且つそのままだと目尻が上がりすぎなので、少し垂れ目にさせてこんな仕上がりです。ちなみに男性が掛けます。

しかも、ちょっとリッチに調光レンズ入っていますので、例えば外で掛けた雰囲気としては標題のように「勝手にしやがれ」みたいな、amorをサングラスでかける感じになります。

ティアドロップフレームのような、荒々しい感じもあり、キャットアイフレームのような妖艶さもあって、まさにこのブリッジが様々なイメージを内包していることとぴったり合わさりました。オーバルも良かった、これもとても良かった。来年、在庫持てたら用意しておきます。

お金で買えないもの
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

19.11.02

ついに、お金で買えないものが判明しました。そしてそれは、残念なことでもあります。今まで待っていてくれた方、期待させてしまった方、ごめんなさい。

お金で買えないもの、それはSPMの鼻パッドでした。とてもとても悲しいです。

今年、ついにSPMの鼻パッドの製作の話となりまして、製作会議をかけて頂けましたが、無理みたいです。硬くてプレスで抜けないって話でした。

いまの工作機械では抜けないという話なので、新しい機械の配備を待つか、私が宝くじ当てて、自前でプレスのトン数が高い機械を買うか、その2択です。組で販売価格1万円越すかなあとか、甘かったですね。突き詰めて、ついに出会えましたプライスレス。

想像の範疇外のお金がかかるか、例えそれを掛けても、出来るかどうかはまた別ということになります。現時点では、作れない、お金で買えないということの方が正しい表現ということになります。本当に悲しい。

まあ、こうなったら素材を変えるしか無いです。無垢のパッドの、あの独特な薄造りで上品な、豊かな平面を鼻にのせたいその欲求の着地を用意しないといけません。

つまりあのトップの写真は、銀無垢の鼻パッドです。特注で作りました。

見違えます。やっぱり良いですね。無垢パッドお決まりの、鼻パッドの非接地面側に「Ag925」の刻印が入ります。

めちゃくちゃ鋭い方、あれこれ見ておられる方は気付くかもしれませんが、その刻印がレーザー刻印では無く、プレスで浮き上がった文字になっています。これには理由があります。

電話で、そのSPMの鼻パッドが出来ないという報告を頂いた時に、おそらく物凄く悲しみが漏れていました。溜息とか、そんな分かりやすい落胆ではなくて、悲哀が、間で表現されていたのでしょう。

そうしましたら銀無垢はダメ?みたいな話を先方より頂くわけです。それなら在庫で有るよと。相変わらず、おかわりを欲しがるブルバキです。ただしそれは、私も前から把握をしていました。そのパッドは、パッドの接地面にメーカーのファクトリーブランドとしてロゴが、プレスで施してあります。

それがなあ…手彫りの彫金と風合いが異なるからなあ…というのを伝えたところ、それなら削り取りましょうと、先方に言わせてしまいました。メーカーの、意気地が詰まった大事なロゴを自分たちで削り落とすなんて、そんな非道をブルバキ如きがさせてしまっていいのか、罪悪感をズキズキと覚えております。なので、接地面のロゴだけ削り取って、反対側のAg925のプレスの刻印はそのまま残っています。

裏はこんな感じです。やっぱり、違いますね。やって良かったなと。と言いますか、やってくれて良かったな、というのが正しいですね。

ちなみに、腕まで総手彫りです。今回も、パターンはボシュロムの20年代のダイヤ柄にしてみました。

特注で鼻パッドは作ります。小豆二粒くらいで2万円は余裕で超えるので、高いですよね。やりたくなったらしょうがないですね。ご相談ください。

改めまして
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

19.10.02

毎回毎回、いつも最高なんですけど、今回は特に。もう、工業製品のネジ周りの作りでは無い、異常な光沢です。言ってしまえば、SPMはただの合金ですが、ここまで美しくなるものかと感嘆します。

無垢で再現して、ひと1人の人生よりも長いスパンで保存できるようにした、あのブリッジです。実は、初期ロットでフルリムを片手程度作りましたが、まだちょこっとだけ、ブリッジのみ残っていました。来年以降、どの玉型を作ろうかなと考える中で、あれこれ試してみようと思っていましたが、やめました。ツーポを作りました。

といっても、お客さんのご要望からスタートしておりますから、既に販売先が決まっております。在庫分がありません。一般販売は来年以降です。来年、SPMのラインが動けばなんですけどね。

初めは、載せるつもりは無くてですね、お客さんと私でニヤニヤして終えるつもりでした。ですが、あまりにもメーカーが想像を超える仕上がりで完成させてくれましたから、やはりちゃんと世間様に見てもらう努力をしないと、メーカーが報われないなと思いまして、ブルバキの職務を全うすべく、載せることにしました。

今年の7月頃に特注製作の依頼をかけましたが、納期未定・価格未定、全てが出来てからのお楽しみ状態でした。それで注文して下さるお客さんも、よく考えたら凄いですよね。

今回、載せようと心変わりしたのは、特に横です。こちらが指示をしていない部分に、アレンジを加えて、より1920年代のフレームに近づくようなディテールを追加してくれています。その上で、蝶番の面を合わせ、現代的な透き通る美しさを付加しているわけです。

無垢のパッド作らないと。もう一押し突き詰めたいですね。

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