サンプラチナに手彫りで装飾です。

新しい組み合わせです。リムだけシャーリング加工でマットな質感にしてあります。リムを除いて他すべて、鏡面です。ある程度面積のあるところに手彫りです。

手彫りはもちろん作為的なんですけど、シャーリングの傷加工も作為を含みます。狙い澄ました作為の柄なのか、シャッシャとつけた無作為の傷なのか。深く刻まれた模様なのか、浅く撫でた程度の擦れなのか。柄と傷が同時にフロントに表れているのが面白いなぁと思いました。
作為のグラデーションみたいなカスタムも可能です。
25.04.06
サンプラチナに手彫りで装飾です。

新しい組み合わせです。リムだけシャーリング加工でマットな質感にしてあります。リムを除いて他すべて、鏡面です。ある程度面積のあるところに手彫りです。

手彫りはもちろん作為的なんですけど、シャーリングの傷加工も作為を含みます。狙い澄ました作為の柄なのか、シャッシャとつけた無作為の傷なのか。深く刻まれた模様なのか、浅く撫でた程度の擦れなのか。柄と傷が同時にフロントに表れているのが面白いなぁと思いました。
作為のグラデーションみたいなカスタムも可能です。
25.03.09
鋭いコメントをちらほら頂きましたので、書いておこうと思います。
サンプラチナでフルリムの新作が出来たのですが、ブリッジの接合部分が詰まっています。トップ画像、サンプリング元との比較が分かりやすいかも。
これは偶然の産物です。私の想定では、リムを細いものに変えて、アッサリさせるというプランは明確にありました。それ以外は、レンズサイズを変えるかどうか、ブリッジサイズを変えるかどうか、全体の印象を決定づけるFPD(レンズ幅とブリッジ幅を足した数値)をどうするか、コレだというものが思い浮かんでいませんでした。
今までのクラシック路線が好きだった方に向けて、ちょっと新鮮に横長メガネ作りましたということであれば、レンズを狭めた方が良いかなとか。Y2K的な感じで、横長且つモードな雰囲気を多めにするなら、レンズ幅はそのままかなぁとか。でもそうすると元ネタは50◽︎22で、合算値であるFPDが大きめでバブリー感出ちゃうよなぁとか。
こういうときには一旦、そのままのサイズで作り、出来上がった物に対してどう感じるかで次に繋げます。レンズをほぼオリジナルな形・サイズで作ったとて、素材が違う、蝶番の作りが違う、柄が無い、様々な要因で別な物に見えてくるはずです。そのときに、レンズ幅とブリッジ幅に関して、再度考えれば良いのかなとそんな風に考えて、そのまま路線を選択しました。
それなのにも関わらず出来上がった物は、そのまま路線からブリッジを縮めることになっています。ブリッジとリムを繋ぐ部分が短くなっています。
これは、何年か前のツーポ作成時にブリッジだけパーツで抜いてあった物を用いてこの度のフルリムを制作したのですが、ツーポのつかみが後でくっつくように、繋ぐ部分が予め短くカットして調整して保管してあった為です。


比較すると感じますが、元ネタは間延び感があったのかもしれません。このカットで、ブリッジ(レンズとレンズの最小距離を指します)は20ミリとなり、レンズ幅は変えずに50ミリでしたからFPD70で、それもちょうど良くなった気がします。
おそらくですが、リムがいつものタイプで太い物であれば、ブリッジの隙間が無くなり窮屈感が出たのかなと思います。たまたま細いリムを選んだことで、ブリッジが詰まったとしても窮屈な感じが無く、良い雰囲気が残せたのかなと思います。
25.03.04
はやくも、新作が上がってきました。メタル枠の新ネタは、今年はこれで終わりです。
サンプラチナ製です。
ブリッジはリピートで使っています。このブリッジに対して、この一個智と、このテンプルの組み合わせが初です。ご要望にお応えして、フルリムを作りました。



このブリッジを使って、いままであれこれメガネを作ってきましたが、今回は玉型をサンプル元に戻しました。
天地が浅めで、80年代のメガネながらY2K的な解釈も出来そうなメガネを開発のベースにしておりました。ということで、サンプリング元から、バブリーな雰囲気を取り除くことで今っぽく見えてくるのかなという狙いです。

細いリムを使っています。一見、枠無しメガネに見えなくもない感じです。ブリッジが力強いので、今まで以上にサラッとした感じが出るようにしてみました。
リム前面の七宝塗装もお好みで。リムを細くしてパワーダウンさせてはいますが、全部がシルバーということで、モード感が強いなあという印象を抱く方もいらっしゃるのかなと。ということで細いリムに塗っています。
今まで黒のフレームがなんか野暮ったく感じて苦手だなぁという方も、細いリムなら野暮ったさ無しで黒の落ち着きだけが得られます。おそらく難なく掛けられるのかなと。
今っぽくと前述しましたが、今までの日本のファッションが天地浅めのメガネを排除し過ぎていただけという見方も出来ます。それで天地が浅いとか横長というだけで今っぽく見えるだけかもしれませんし、私もそこに乗っかっているだけかもしれません。めっちゃ新しくてカッコいい印象を受けますけどね。
この出来上がったフレームに関しては、どうでしょう。極端にもっと天地を浅くしたり角がシャキッとツンっと尖ってモード感を足しているわけでは無いので、ある程度の普遍性を保持しているのかなとは感じています。
25.02.04
銀無垢のメガネ。手彫り装飾。
先にテンプルにダイヤ模様を彫っています。ヴィンテージのボシュロムのダイヤ模様です。今回はブリッジに唐草を足しました。


なにが初かと言いますと、1本のフレームに違う模様が混在しているのが初でした。ヴィンテージフレームだと割とあるあるだと思われますが、適材適所的な感じで、フレームの形に合わせて模様を変えて装飾を施してあったりします。それをしてみました。
めっちゃ良いですね。想像より自然で、遠目は柄が違うことはもちろん分からないです。1つで2つ楽しめていますしお得感もあります。
24.12.21
初めてダイヤを埋め込んでみました。



サイドに15個ずつ、テンプルエンドに11個ずつ、合計52個です。もう少し資本があれば、フィッティングで曲げる部分は除いてサイドを埋め尽くすことが出来たのですが。フロントも埋め込めます。
丁度いいキラキラ感な気もしますし、道の途中って感じもします。
ダイヤを埋めこんだ理由は毎度のことながら色々あるんですけど、一番の決め手はプロ麻雀士の岡田紗佳さんのYouTubeですね。
麻雀をしないので麻雀関連の動画も見ていなかったのですが、岡田紗佳さんの時計を買う回だけが、ある日突然オススメに上がってきました。多分今年の夏くらいに。男の人が高い時計を買うのはあるあるなので程よくスルーしますが、女性が高い時計を買う動画は珍しいなと、オススメされるがままに見ました。AIって優秀ですね。
そこで、ダイヤに対してカワイイって褒めるんですよね。それにビックリしまして。そうか、ダイヤはカワイイんだなと。ダイヤがあった方がカワイイって、なんか最高だなと思ったんですよね。スーパーフラットだなぁと。それで埋め込んでみようと思いました。キレイでカワイイが正義。
めっちゃキラキラでコンセプチュアルで、もう少し現実と乖離する物が仕上がってくるのかなと思っていましたが、値段以外はそんなことありませんでした。カワイイというよりは、カッコいいメガネになったと思います。
24.11.25
銀無垢のオーバル2種。スタンダードタイプと、ややデザインコンシャスなタイプと。こんな感じでオーバルの提案の幅が増えたのが嬉しいです。




銀無垢の鼻パッドは別売です。

こっちは45□23です。大き過ぎず小さ過ぎず、レトロ感薄めで普通な感じです。
ちなみにスタッズの方は48□22です。
24.10.27
サンプラチナの新作を仕入れました。
一番強い雰囲気だったのがトップ画像のフレームです。90年代のゴルチエな雰囲気が漂っています。


他のバージョンも仕入れしています。


レンズを変えて、シルバーミラーにしてみました。クラシック・レトロとスポーティーを混ぜてみました。ちょっとY2Kなフォーナインズみがあるのがこのフレームです。ただしレンズ横幅が47ミリで小さめなため、そのまんまY2Kではない感じが、今のクラシックベースからの自然な移行を感じさせてくれます。違和感少なめでかけられるのではないでしょうか。



最後のは、ちょっとイケメンなメガネでした。デニムのワイドなカーゴパンツに合わせると、なおのこと良さそうなメガネです。モードな雰囲気を感じます。
24.10.15
バッファローホーンに改造してから、7月・8月とほぼ毎日掛け続けました。9月は月の半分ほど掛けまして、10月も今のところ半分ほど掛けています。



2回目の夏を終えまして、やっと眉部分が燻されてきました。ブリッジ部分の黒ずみも一層深くなりました。燻されて、ファイヤーパターンの彫金とシナジーが生まれてきた気がします。メガネというよりクラシックカーやクラシックバイクを眺めているような、見ていてそんな気分になります。



バッファローホーンの変化はこんな感じです。筋が浮いてきて、光沢がおさまりました。筋のお陰で、より肌に食いついて滑りにくくなりました。白く霞む感じは無く、想像以上に綺麗な状態を維持しています。
24.10.04
オール銀無垢のサーモントの改造第2弾です。前回同様、バッファローホーンによるテンプルエンドの差し替えと、特大鼻パッドの付け替えです。
第2弾はホーンの指定をしました。職人さんの所持しているバッファローホーンの中で、一番柄が多いのか何なのか、とにかく手持ちの中で一番荒々しい物で改造して下さいとオーダーしております。





ちょっと濁った感じのグレーなのか茶色なのか、カーキ色っぽいイメージ通りのバッファローホーンでした。ほとんど斑は入らず、良い職人さんで良い素材しか扱わないということなんでしょうね。荒々しさは無く、今回も非常に美しく仕上がりました。
やや濁りがある為、芯の透けが抑えられます。これの方が全体が美しく見えて良い気もします。
24.09.25
テンプル裏に手彫りをしましたが、狙いは他にもありました。それがこれです。



テンプル裏に手彫りをする際に消えた、レーザー刻印を表側に再度施しております。
最後の最後で、もう一度工芸品からプロダクトに引き戻しております。本来は裏側にあるものが表にあるだけで強烈な違和感です。さらに違和感を高めるために、手彫りを裏面に施したというのも一理あります。
レーザー刻印が鮮明になるように画像を撮りました。実際はまあまあ分からないです。離れて見たらほとんど分からないと思います。その分かるわからないの具合も最適だなと思いまして、レーザー刻印を表に出してみました。
以前、工場に見学に行った際にレーザー刻印の説明を伺いました。そこでは、銀は光の反射率が高いため、レーザーの熱が入っていかない云々ということで、刻印ひとつ取っても難しいと伺いました。
難しいのであれば、せっかくだから前面に出したいよなぁとは考えていました。手彫り、プレス模様とは異なる第3の表現として、レーザー刻印による何かしらカッコいい装飾というものを模索していました。ヴィンテージにはあり得ない表現を会得するチャンスですしね。
そんなこんなで過ごしておりましたところ、昨年だったかフラグメントデザインとオークリーのコラボで、フロッグスキンが発売されました。それはテンプルの表にレンズサイズ等々の印字が施されておりました。ヴァージル・アブローの3%プロセスを彷彿させる、プロトタイプだったりプロダクト感を強調した格好良さが付加されておりました。


ファッションとしましては、やり過ぎない方がカッコいいのは重々承知の上で、私としてはちょっと物足りなさを覚えました。それは、上の画像のような検眼用のメガネの存在が頭の片隅にあったのかもしれません。カッコいいんだけど、この“NOT TO BE USED AS SUNGLASSES” はむしろ off-white 的でむしろめっちゃカッコいいんだけど。いずれにしても、メガネの印字をテンプル表に出すという、模様をデザインしないというデザインを施すとして、もう一捻り加えて何とかしたいなぁというところで、この着地となりました。
手彫りを後ろに下げるためにレーザー刻印を前に立たせたとも言えますし、レーザー刻印を際立たせるために手彫りをしたとも言えますし、それらの逆も言えそうです。いい感じに手工芸と工業製品が混じり合ったのではないでしょうか。