カテゴリー:目のことレンズのこと

全部本に書いてあります
目のことレンズのこと

19.05.07


ステレオバタフライが見えなかったお客さんの経過観測をしました。両眼視が回復しかかっています。バタフライテストが、ついに見えたようです。本を動かすと点滅するようですが、回復までもう少しでしょう。若いと回復も早いですね。私よりも未来があるわけですから、ただただ嬉しいです。

検眼に関しては、特に秘術は含まれておりません。全部検眼やら眼やらの関係の本に、原理としては書いてあります。あとは時代による解釈の変換と、お客さんの生活とその強度、眼鏡への期待と頻度、、、その他諸々を加味するだけです。測定に関して、特に伝説のほにゃららみたいなレア物は用いず、普通の器具で時間をかけて診ているだけです。そういう質問がありましたので、念のため。

数学の用語だと本当は簡単に表現出来まして、定義と定理は本に書いてあるので系を用いて、はたまた系を模索しながら処方している、と言ったところです。

あとは多分、矯正という言葉が何を指しているのか、ここが異なるのでは無いかなと。例えば近視になった、それは何を意味しているのでしょうか。近視になった眼をもう一回視力1.0にする、これは矯正なのでしょうか。そうなってしまったものを戻すことは、矯正と呼べるのか?そもそもなぜ身体は眼を近視にしたのか?この辺の捉えかた、つまりは意図の違いを常々感じています。同業で戦が起こりそうなときは、とりあえず黙るしか無いですね。

接写
目のことレンズのこと

19.04.27

後期のゴルチエもいい感じです。前期の方が、もちろん力の入り方が凄まじい感じですけど、後期の気兼ねなく掛けられるメガネの限界みたいなデザインも良いです。

チタンの鼻パッドに変えました。プラスチックパッドは黄ばみますし、芯が「JPG」と刻印有りというだけです。個人的にはそこのオリジナル性を尊重するよりも、パッドを変えてスチームパンクの雰囲気を高めた方が好きです。

青のフレームに青のレンズというのも良い感じ。気持ちティアドロップ感のあるオーバルというのも、仄かな変態具合いで絶妙です。細部まで気にしてなければ、オーバルで済む話なので。飾りに目が行きがちですが、ゴルチエはレンズの形も乙ですね。乙ですよ。

春眠暁を覚えずと言いますが
目のことレンズのこと

19.04.02

実は気球のアレは、こんな紙が排出されています。なんのこっちゃサッパリです。視力で記述されず、被検者が欲しそうな度数で記述された紙がペロンと出ます。赤丸の部分はあったりなかったり。眼鏡屋でも、あった方が良いです。

眼科さんで、“不同視っぽいから眼鏡作った方が良いよ”的なアナウンスがあり、お越し頂きました。不同視というのは、左右の視力差が著しい場合を指します。さまざまな流派があるので何とも言いにくいですが、おおよそ度数で1.50くらい離れているときに、不同視を怪しんでいます。

あの紙によると、左右の度数差はおよそ1.00、全乱視は左右とも180度付近で1.00以下。「メガネを作りなさい」では無くて、「あったら良いな」くらいに留まって眼科処方が出なかったのは、おそらく不同視の定義範囲外とデータを読み取ったからだと思われます。全乱視も、値としては軽度です。あとは、両眼での視力が1.0なのが大きいでしょう。しかし、視力だけでは視覚の健全さを指し示していないことに注意しなくてはなりません。視力の高さと視覚の良さは必ずしも一致しません。

左右とも、角膜乱視が2.00付近で遠視気味、角膜は同じくらいの屈折力。ちなみに16歳でピント調節が直ぐに介入してしまう年頃です。あの紙と、(遠方)視力1.0という情報ではそれなりに健康な眼だなと思っちゃいそうでしたが、やはり両眼視異常でした。

年末に投入してからご新規さんも常連さんにも大体試して頂いている「ステレオバタフライ」、あの蝶々が浮いて見える本で確認したところ、蝶々が見えないとの返答でした。内心、焦りMAXです。つまり、片眼の抑制が起こっておりまして、近方での立体感が0でした。ちなみに遠方での立体視は可能です。

近くを見るときの眼を観察し、原因が分かりました。近方視で左眼が外転(寄らずに外に逃げちゃう)していました。やはり、調節障害が起こっていそうです。抑制の程度が軽そうなこと、年齢が若いこと等の諸条件より、回復を目指します。実際、検眼後の仮枠チェックで蝶々が見えそうな兆しがありましたので、これから2人3脚での矯正が始まりそうです。

私の問診が、もっと的確なら早く気付けたと思います。全部終わって帰るまえ、最後の最後に両眼視異常から生じていそうな症状がありました。これを初めから引き出せていれば…。

それは、「異常に眠い」です。夜早く寝ても、朝でも集中すると眠くなるという症状です。お客さんからすれば、眠いからメガネ作ろうとはなりませんし、眠さの全てが眼の所為でもありませんから、判明しにくい・特定しにくいケースです。抑制が起こっている場合に訴えられる症状の1つです。

眠さは他人とは比較出来ないので、主訴になり難いです。被検者から要望として眠さを軽減したい等と、なかなか出てきません。私もステレオテストが無ければ気づけ無かったので危なかったです。

もう出来た
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19.03.15

ノンコートだと、たまに超速でレンズが上がってきます。自分用の、左右2△B.I.ずつ入れた、ガラス1.52が届きました。発注して2日しか経っていません。ありがたいです。

今後どうなるのか分からないので、価格のことを考えてフラットでは無く球面です。球面も柔らかい雰囲気で良いなと思い始めたのも理由です。

右レンズの削る前。鼻側(指で掴んでいない方)に、厚みの傾斜があります。これがプリズムです。トップの画像の通り、s-4.75で2△B.I.でも、レンズが小さければ何とかなるもんですね。特に耳側はリムに収まるくらいのふち厚になります。重さとしては、フラットのガラスの時とあまり変わらない感じです。

銀無垢も使い続けて2.5年くらいですが、全く劣化する気配なく、小傷がいい感じについて愛着が益々湧いてきましたね。今年こそ、ちゃんと製造します。私である程度の量を抱えるのを覚悟で動かす所存です。

人体実験
目のことレンズのこと

19.03.14

先日の講演会の内容を、昨日から自分に試しております。プリズムの処方量に関して、とりあえず怖がらずに100%実施でトライアンドエラーだよ!くらいしかそのときは言っておらず、具体的なデータの読み方は披露されずでした。ベースとなっているであろう米国式の理論から、自分なりに明かされていない真髄にアプローチしてみています。

近視になるメカニズムと、調節と輻輳(寄り目)の関係から察するに、高い次元で弛緩させることを念頭においた検眼だと思われます。その検眼のチェックとして用いるのが、視力によるくっきりさではなく、頭のクリアさや両眼視下での立体感の回復となります。一昨日のペン先の話です。フワッと見る、注視する癖を直すことが、処方度数に対して意識的に矯正しないといけない事となります。それは講演会のときも度々言われていました。つまり何を矯正するか?ここも大きく違います。

カバー法から、目視で遠近両方の斜位量を測り、AC/Aを把握していそうです。つまりそれが分かれば、近視度数を減らしたときに、どれくらい斜位が外に移るかも予想出来るので、合算した量のプリズムをセットすることで、弛緩し開いて安静な位置に達した眼を、寄せ運動で疲れさせないように補足することが出来ます。社会構造が変わっている故、シェアード則が通用しないという前提も垣間見えます。


他にも色々分析して、ざっくり自分に施しています。まずは自分で人体実験です。遠方外斜位(2.5△)、AC/Aが(2.5△/+1.00)ですから、近視度数を3ポイント下げ、代わりに思い切って(4△B.I.)してみました。近視度数を3ポイント下げた理由としましては、視力表の0.7が見えるギリギリを狙いました。運転出来る下限です。ちなみに、オートレフ(気球のやつ)からは5〜7ポイントくらい近視度数が下がっています。

また講演会ではありませんでしたが、#20と#21をその状態で測り、大体バランスが崩れていないのは念のため確認しています。眼を寄せる開く、ピントの調節と弛緩の連動およびバランスを測る項目です。#20と#21の真ん中を狙うと、結局元の処方に戻りますから、今回はやや真ん中くらいであることを確認して終わりです。

結果、どうだったか?ペン先が1つに見える臨界状態で、一昨日の晩飯を考えることが出来ました。脳のしかしか感(奥がイライラする感じ)が減少しているので、個人的にはただならぬ手応えを感じております。

仮枠で試していますが、私個人としては抜群に効果ありです。はじめ掛けた時に、寒気のようなゾクゾク感がしました。おそらくこれが、頭頂から首筋にかけて力が抜けた合図だと思われます。この寒気が最初は気味が悪いと感じました。1時間ほど掛け続けて元のメガネを掛けた瞬間に、頭頂に引っ張られる感覚が生じ、それが抜けた合図だと気づくことが出来ました。新しい処方は頭が軽い。あと、集中の質とスイッチの入りやすさが違います。

見え具合に関しては、掛けて1時間置くことでやや回復といいますか、ボヤけが嫌にならない程度にはなりました。このときに、フワッと全体を見ることを心がけると、たしかにハッキリと見えていないのに、遠くの文字が識別できることが発生しております。眼筋の緊張がより解れれば、もう少し改善があるのかもしれません。ただし、近視の主な原因は眼軸長の伸びでして、それは身体の成長と共に生じる不可逆な事象です。この周辺までしか、近視度数の量が減らせなさそうということも予測がたちます。

とりあえずプリズムに関しては、あれこれ諸説あります。業界側も、足並みが揃っていないのが現状です。そもそも諸説を論ずる前に全く知識がなく、「プリズムは良くない」と、レンズに組み込まれているだけで反論に際しての根拠が無いまま、反射的にダメと言われることもあります。レンズメーターで、持っているプリズムの入ったメガネの度数を取るときに、目と目の位置が全然合ってないね、みたいなことを言われることもあります。ともにお客さんから他店で言われたと、報告があったことです。プリズムの存在自体がダメであれば、いま存在していないはずですが…。

そういえば木曜日にブログを更新しているのは、お店にいたからです。仮枠でその新理論の度数を掛けて更新しています。すでに元の度数で長時間室内にいることが何となく嫌になっております。まだ新しい処方レンズが届かないので、店で仮枠を通して本を読んでいました。店と自分の体を最大限活用して、週末に実感を話せるようにしております。

そもそも、そのような疲れの類は感じておりました。色々なお客さんと6時間くらい対話をしますと、帰りに1時間くらいぐったりして動けない時が増えたり、集中が途切れやすく連続して加工に取り組めないようになってきたりです。オリジナルの製作や店の今後をより真剣に考える機会が増えたことが重なり、年明けから何となく頭が重い気もしていましたが、どうやら勘違いでは無かったみたいです。いつもお客さんに視覚の大事さを伝えている自分が、思った以上に眼から疲れていました。

まとめますと、頭が軽くなった実感があり、チェックとしてはペン先の注視時に深く考えることが出来るようになったことと、近方での立体視を把握できるステレオテストのレベル10が鮮明に浮きはじめたことから、わたしには効果がありそうです。経過観測としては、プリズム処方すると上下斜位が出ることもあるみたいな説もありますから、まずはそこを見張ります。また、外出時は景色を楽しみたいので、サングラスは度数を変えずに、ギンギンに見えるまま度数を使い分ける予定です。

もちろん、その理論で成功している方からお話を聞いたので良い方法であることは間違いないです。ですからあとは自分の実感を基に、考えうる欠点とお客さんの状況等々を加味しながら提案と処方を続け、最後はブルバキオリジナルに到達したいですね。遠いなあ。

ホームページ変更
目のことレンズのこと

19.03.13

日本レンズさんのホームページがカッコよくなっていました。羨ましいです。

メガネレンズができるまでという項目がオススメです。ちょっろっと工作機械も見えます。

ちらっと見る限り、恐れていたことが実際に起こりそうで、ガラスノンコート、単層コート類が縮小っぽいです…。ガラス1.52のアッベ数59が使えなくなるのは悲しいです。

発見
目のことレンズのこと

19.03.12

検眼の講演会も聞いてきました。

よくブルバキでもお伝えしている、視覚が脳の情報処理能力のかなりの割合を占めてしまうということを簡単に確かめる方法が眼から鱗でした。

例えば、手順としては

①ボールペンの先を両眼でしっかり見る。

②ボールペンの先を、ペン先が1つに見える限界まで顔に近づける(2つに分かれて見える少し手前に引き戻す。)

③その状態で、昨晩何を食べたのか思い出す。

いかがでしょうか。私は、③が上手く履行出来ないです。まず状態②のときに、深く考えることが出来ないことに気づきます。

そこで無理矢理でも思い出すように努めると「2つに見え」始めます。それはつまり、鮮明な視覚情報を維持することを諦め、思い出すことに脳の処理の比重を傾けた証拠だと考えられます。結果、眼筋が緩んで複視が生じます。

無意識に、考える量、考えられる量、集中力その他諸々、眼から影響されています。眼によって脳の空き容量が侵食されている可能性があると考えると、わりと恐ろしいです。これは、以前にご紹介した立体視とも関連してきます。

他にも今日のエキスパートは、そもそも視覚というものを終始動的に捉えていて感動しました。今日から、まず何を頑張ろうかしら、、、という、若干途方に暮れる感じだったりもします。

とりあえず、眼と脳の関係について、簡単な実感する為の方法がありました。試してみると面白いですよ。

絵本
目のことレンズのこと

19.02.06

ようやく買いました。ステレオテストです。これだけでは意味が無くて、偏光グラスを掛けてこの絵本をみますと、あれこれ飛び出て見えます。結構なお値段なんですけど、日々、様々な欲望に負けそうになりつつある自分に喝を入れるため、まずは財布にダメージを与え鎮静化しました。そういえば昨日か一昨日のどっちかはブルバキ三周年だったはずなので、自分におめでとう的な意味も込めて買ってみました。

検眼しながら、いつも考えていたことがありました。視力(輪っかがどれくらい見えるか?=最小分離閾)ではなくて、視覚(眼で光を受け、脳みそで処理されるまでを考慮)を重視する検眼、および矯正といいつつも、いまいち検者と被検者の双方が改善(ないしその兆し)をパッと実感出来る方法が無いなと感じていました。本当の意味での矯正をする場合、整体とかのボキッと痛みを伴うことがやはり眼でもある場合があります。分かってて処方して、初めは辛いですよ的なことをお伝えしてお渡ししますが、お互いあれやこれや不安です。例えばお客さんにも、頑張るモチベーションになる指標があれば、慣れて良いのかな?というような不安もなく矯正に集中し、最終的には視覚の心地よさを手に出来るのでは無いかなと考えていたところに、この絵本が視界に飛び込んできました。

『基礎両眼視 -基礎から臨床応用- 改定増補版 関 真司著 興隆出版 2013年 p.117』

そこで、なんで立体視かと申しますと両眼で見ることの3段階の分類がありまして、両眼視の最上に立体視が位置付けられているからです。両眼を開けて見ている、両眼を開けて一つに見えている、そこまで達成できると、立体感が得られます。それでいて眼と脳の連携が取れていて負担が少ないのかどうなんだということが、立体感がどの程度得られているかで把握出来ないかなと思った訳です。

もちろん、器質とか成長の過程等々で、そもそも立体視が不得意という場合もあるのでしょうが、立体的に見えるステージが増えたということが観測できれば、新しい処方を掛け続ける意味が、その点に於いてはあるということになります。あとは従来通りRGバーテストの活用で、とくに左右のどちらの眼の信号が弱いかなというのは引き続き調べていきます。

とりあえず今は、お客さんに試しまくっていますので、お付き合いください。ご興味ある方もお待ちしております。結構面白いですよ。

また、これは店頭でお話しをしていますが、遠近感とは別です。

フラット25
目のことレンズのこと

18.11.06

ジュリウスタートのお持ち込み。レンズ枠入れ。

ガラスと迷っていましたが、色とコーティングの反射を重視するという話になりまして、プラスチックのフラットレンズ、ネイビー25%の全面染色にて承りました。ハードコートです。正面の反射は、ミラーにも負けないかもしれないですね。

元々、フレームカーブが0付近でフレームが作られております。レンズの薬研を調整するのみです。

鼻盛りしています。高い低いの他に、細いというパターンもあります。結構メガネが下がりどまらないので大変です。

白に当てるとこんな感じです。パステル調の青だと今っぽすぎるので、灰色っぽい青にしました。落ち着いた感じです。

アーネル系のフレームは、レンズの選択で割と見栄えが変わります。フレームのインパクトが抑えめな分、レンズの異質感が目立つのでしょうね。

クリアカラー
目のことレンズのこと

18.10.12

今回の目玉かもしれません。私的にはパロマピカソです(しつこい)。

界隈でいうところの40年代のフランスというやつです。実際には、第二次世界大戦があったりなんだかんだで激動の只中でしたから、60年代頭とか、20年くらい年代の幅がありそうな気はしています。デザインのバリエーションを、まだまだメガネの存在がネガティブな時代に沢山作っていたのかというと、手元に資料が無いので分かりかねますが、それは考えにくいなとも思います。

放射性炭素同位体の検査ではなくて、40年代周辺と指すときの根拠にあげられるのが、この蝶番の作りです。外付けで、カシメ留めするときのピンのツラを擦り切っています。それが美しくて至高云々みたいな話です。

ようやく、この辺りの商品もちらほら入ってきたから言えますが、メガネの道具としての見方をしますと、やはり良くは無いです。自分の商品だからこそちゃんと言いますが、少なくとも至高では無いです。緩んでいない状態であれば、現行のものと遜色なく使えます。緩みやすさや、緩んだときに難があります。

外付けの金具について。そもそも、プラスチック部分に段差を設けていないので、金属の駒がテンプルと噛み合っていません。何らかのきっかけで緩みはじめると、駒が上滑りしますから、テンプル全体がすぐにガタつきます。

ピンのツラについて。カシメタイプにおいて、緩んでしまった場合は、ピンの打ち直しを行います。50年代のアメリカ物とかは、よくこの処置を行います。ピン先が残っているので、それを潰して再度しっかりと止めることができます。

ただ、ツラが切ってある場合は、打ち直すことが出来ません。あまりにもぐらつく場合は、ピンを抜いて打ち直すという対処になりますが、なかなか時間とお値段がかかります。また、これが1番の問題で、一回り太いピンを打って再固定となりますから、生地に亀裂が入るリスクがあります。

大事に扱えば問題なしです。ただし、やはり古い物ですから、それなりの心構えが要るよという話でした。現行品に比べてなんでも勝っているわけ無いです。構造として消えた理由として、手間が掛かるから70年代に入って大量生産云々…とするのは早計でして、良くなかったことが解消されたから、ただ消えたという理由も当然あります。

なるべく現在を肯定するために、この変更はこういう点でアップグレードなんだという理解を、物の観察と現行品との対比、体験から行うことも、ヴィンテージの醍醐味の一つだと思います。

あとは、何と言っても見た目と風合いですね。フロントが黄ばんでやや生成りになっていますが、黄ばみが少なめな方だとは思います。レンズをやや青にして、補色の関係を活用してインパクトがあるようにしました。

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