昨日帰還しました。今日からは店で加工をゴリゴリしていきます。
お客さんのメガネ。ご購入品。小ぶりなツーブリッジです。上のバーが端から端に伸びており、それがカッコ良いです。レイバンのエシュロン系のツーブリッジです。
ご希望でガラスのクリア、ノンコートを入れました。70年代のやり方です。今のファッションの「ちょいダサ」の演出の為のツーブリッジではなくて、ゴリゴリでカッコいい方の演出です。映画タクシードライバー寄りのツーブリッジと例えればよいでしょうか。あれはサングラスですが、要はややミリタリーなイメージです。
右レンズ s-4.50 です。フレームの大きさと、瞳孔間距離を考慮に入れて、屈折率は1.52にしました。
屈折率をあげても縁厚で1.0ミリも変化がありませんでした。むしろ中心厚がどんどん増え、さらに比重も増えます。おそらく、1.70以上の屈折率のレンズを積むよりも、軽くなったと思われます。
1.60の方がひょっとしたら軽かったかもしれませんが、縁厚で0.1〜0.2ミリ薄くなり、中心厚は0.1ミリ厚く、比重は変わらないとなりますと、1.52との仕上がりの重さの差は少ないと判断し、1.52のアッベ数の高さを優先しました。
ガラスレンズもプラスチックと同様に、薄ければ(=屈折率が高い)良いってものでは無いです。特にガラスの場合は、削ってみないと重さは分からないので、未だにレンズの選定は難しいなと感じております。値段が大分変わりますから、慎重に選んでいます。