木のケースの続き。
特に塗装も何もしていない山桜のケースです。再掲します。
これが初期値です。削りたてなので、表面がカサついています。使っていくごとにしっとり感が出ますけど、ヴィンテージとかアンティークとかの風合いに慣れ親しんでいますと、ここからの距離が遠すぎて本当に味がでるのかイメージが湧きにくいのも確かです。
ということで、ドーピングしてみます。これに塗り込んでいきます。
店の水屋箪笥は、ワトコとかブライワックスとかいう、オイル系でしっとり感と色の調子を整えました。今回もそうしよかなと思っていましたが、ちょっと足される風合いがファット過ぎる気がしまして、あれこれ探しまして、今回は蜜蝋にしてみました。
これを使ってみました。革のラナパーはしょっちゅう使うのですが、アマゾンを徘徊して木工用なる物を見つけました。
見た目も綺麗です。見た目通りのサラッと感があります。
塗ってすぐがこんな感じです。
一回の使用量はこんな感じです。もっと少なくても良かったかもです。よく伸びます。
乾拭きして比較です。気に入ったので、実はもう一個ケースを仕入れしてから塗っています。比較も出来ますしね。
つい、重くて大っきい方が高いみたいな感覚を覚えてしまいがちですが、私なんかは往々にしてそうなんですけど、このケースには塗りの汁椀みたいな美意識が組み込まれていて、その逆を良しとしています。中のくり抜きが多めで軽いです。ギリギリまで攻めている気がします。
中のスペースが広いお陰で、割とゴツいメガネも収納できるところもミソですね。最後は車の宣伝文句みたいになってしまいました。