カテゴリー:雑記

問題解決に2年
雑記

19.08.20

頭を悩ませていた問題が一つ、解決しました。それは、お店のティッシュ箱をどうするか問題です。

唐突ですが、ティッシュ箱ってどれも古物に合わないんです。こう、清潔感を出そうとしているあのフレッシュな感じの外箱が、どうも空間に合わず。存在が浮くんです。名古屋に移って2年、ずっと気になっていました。

籐のティッシュボックスを何度買おうとしたことか。その度に、そもそもあの四角い形状がもう嫌だなと。四角くて上が白くてヒラヒラしてたら、それはもうティッシュ箱過ぎるのです。家だと全然気にならないんですけどね。家は箱のままです。

で、見つけたのがコレ。壺感ありませんか?私は、本当にそう勘違いしたんです。盆に旅館に泊まって、掛け軸の下にこれが置いてありまして、ティッシュのエクストリームなイケてる置き方だな、装填の仕方を真似しようかなと思い手に取った瞬間、陶器の壺じゃない樹脂の容器という衝撃を受けました。しかも、旅館の売店にあり、まんまと策略にハマって買って帰りました。

願うと叶いますね。本当にずっと悩んでいましたから、すごい稲妻だったなあ。

にょっにょにょっにょにょにょっ
雑記

19.07.29

つい勢いで。1日で6回もにょっとしちゃいました。特に1冊目と2冊目、あとがきが良かった。

よく、初めて来ていただいたお客さんに、ヴィンテージ眼鏡について勉強不足で云々と言われます。そういう店が多いんですかね。ブルバキ的には、無い方が歓迎ですよ。

何となくですけど、ワオが消失する方向の知識が巷には溢れているので、多分あたまに詰めない方が幸せだと思います。にょ×6から、そういう近さを感じました。勘違いかも。

鳥肌
雑記

19.07.24

アマゾンのサジェスト機能は、欲しがる私に、気づいていない角度から更に欲しがらせるので困ります。

わりと川上未映子さんの本は読んでいたつもりでしたが、対談集が出てたみたいで。アマゾンにサジェストしてもらいました。川上未映子さんに限らず小説家さんは、対談が上手なイメージです。NHKの番組《達人達》も、一方が小説家さんの回は、大体深掘りがスイスイで面白い回が多い気がします。

この本も面白いです。編集も素晴らしいのか、一個ずつは短いですけど、物足りなさ無く、直ぐに対話が沸騰している感じがします。読み始めて4秒で深い部分に届く感じです。

個人的なハイライトは穂村弘さんの語りの部分、119ページかと。

『…僕たちが食事をするように、あるいは楽しみで何かのメディアに触れるように、表現されているものを見たときに感じる共感的な意味での感動の精度はとても低くて、自分に関係あることがそこで行われていれば人は感動するよ。だけど、その精度や価値を疑うこともやっぱり必要で。みんなが追い詰められて打ちひしがれている今みたいな世界だったら、「君はそのままでいいんだよ。頑張っているよ」と言われただけで、人は感動するわけだよね。それは嘘じゃないけど、でも表現の価値はそれだけじゃない。共感による感動とは逆のものの価値をもっとアナウンスするべき。でも今はそういうものにはみんな非常に冷淡でしょう。わからないことが書かれていれば、それは勉強しろという意味ではなくて、その垂直性には切実な価値があるんだというアナウンスがされないと。」(六つの星星 川上未映子対話集 川上未映子著 文藝春秋 2010年 引用は‘世界はコトバで満ちている 穂村弘’ページ119・120より)

私がこの箇所に感動したということは、これを借りれば精度が低いと言いますか、ブルバキの在り方に直結する話なのでそりゃ共感して当然でしょうね、ということなんでしょうけどね。ブルバキを始めた理由にもかかわることでして、上手く言葉に出来なかったところが、こうも簡単に1ページいかないくらいでスパッと表現されていると凄いなと。そして、そのアナウンスが難しくて3年間ずっと悶えておるわけです。

そろそろ梅雨明けますね
雑記

19.07.23

いざ目にすると色々考えてしまうことがありまして、しまった23日が発売日で発売日の昼に買い来てるということはめちゃくちゃ発売日が待ち遠しくて前のめりな奴じゃんとか、そこを恥ずかしがらなくてもいいような社会が出来ると良いね的なメッセージを彼女らはこの雑誌でも発信しているわけなので、買うのを恥ずかしがらずに漢ブルバキの意気地をいまこそ発揮しないと逆に恥ずかしいとか、割と店内で逡巡しました。結局、ブルータスとセットで買うことでインテリジェンスを足してみたんですけど、改めて机に並べてみると、それこそそういう小賢しさが一番ダサかったのかもしれませんね。

そんな31歳の夏のスタートです。サングラスをかけて自転車で通勤するだけで楽しかったです。何なんでしょうね、この夏の日差しのアクティブさは。

今年は終わりです
雑記

19.07.19

工場の関係で、割と自由に玉型変更等々の改造していたSPMフレームの特注品が、今年は終わりになりました。ブリッジの完全再現等々も上半期に行ってきましたから、後半は銀無垢の仕上がりを待つのみという感じです。ありがとうございました。

世間話
雑記

19.07.19

銀無垢で詳細打ち合わせ。それぞれの要所等々、なぜこのような変更になったのかお伝え。お客さんのイメージが製造側にもあれば、よっぽど出来上がりで「あれ?」みたいなことが起こらなくなりますので。

それに関連して、世間話的に「最近、頭部が伸びてる傾向って感じます?」というざっくりとしたフリがありました。

ブルバキ個人としては、その予感が大有りです。とくに平成生まれは、側頭幅が男女共、昭和世代の平均より-10ミリずつだと感じています。統計取ってませんけど。顔幅が狭くなって、奥行きが増えた感じします。外人みたいな、横から見てカッコいい頭部形状に近付いています。インスタ見てても顔小ちゃいですからね。

ファッションのゾーンに強いメガネですと、男性向けフレームの場合、大体145ミリのテンプル長だったりします。そういえば。5ミリくらい、奥行きは伸びてるかもしれません。

何名か美容師さんも、同じようなことを言っていた記憶があるので、日本人も8頭身くらいが標準になって、ぐんぐんスタイル良くなっていくんでしょうね。

ブルバキって、本当に欲しがりますよね
雑記

19.07.16

そういうつもりでも無かったんですが、手元にあればなぁと、ちょうど感じていました。お客さんが貸してくれました。欲しがるよねブルバキって奴は。多分自分のは、実家に置きっ放しです、乳と卵。

基本的なことが全然分かっていないまま、この前のブログの夏物語を読みましたが、なるほどあれの第一部は乳と卵ですね。そういうことでしたか。なので、私みたいに全部忘れた状態でも、夏物語さえあれば事足りるようになっています。素晴らしい、ありがたい。

早速、ささっと1時間くらいで乳と卵を読んでみましたが、違う箇所も多々でした。むしろそれは露骨でして、読み比べてそれぞれを楽しめるようになっていて、それはそれで時間をかけた甲斐があるってもので、ありがたいです。吉本ばななのとかげとひとかげ的なアレですね。

乳と卵は、つっけんどんで面白いです。親戚と言えどもやや他人事として傍観している感じがあります。ですから、読む側もそれくらいのライトなスタンスで読めて、色々難しく考える子もおるなぁくらいな感じで終われます。

夏物語は、自分事としてずしずしと、のし掛かるように書かれてありまして、第二部まで通すと読み終わった後にズシンときます。

雨の連休に思い出したこと
雑記

19.07.14

去年はめちゃくちゃ暑かった記憶が。最高気温35度を既に超えていた気がします。

とりあえず読み終えました。終わらせないと、次の眼鏡を売れないなぁという謎の脳内の言い訳兼、予感がありまして。

東京に半年ほど居たときに、わたしの様子をちょくちょく見る感じで面倒を見て下さった方が居ました。通算3回くらい、新宿の決まった店で飲んだ記憶があります。その方は、もう75歳超えてるかそれくらいです。かつて、個人で眼鏡ブランドの代理店や並行輸入をしていたはずです。尊敬混じりで恐縮しながら会っていた記憶が残っています。

会えば2時間ほど話をしたと思いますが、何を話したのかほとんど覚えていません。ただ一つ、教えとして覚えているのは、「本を読め、特に小説を読め」でした。

なんでそんな話になったのか忘れましたが、「小説は、例えフィクションであっても、人生の大事な要素がギュッと込められている。むしろ人生そのものだから。」みたいなことを仰ってたはずです。それからというもの、たとえばいつもは白米だけど外食のタイミングでは玄米を選択しようかなくらいの感覚で、原書じゃないミドル哲学書のようなものを読みがちな、それはそれで普通の男だったわけですが、店頭ポップが良い雰囲気醸し出していたなら、その小説読んでみようかなとか思うようになりました。昨今は、小説読んで無いなぁそろそろ読まないといけないなぁという、心の声が聞こえる時があります。

そのときに、初めて新宿の目を横切りましたね。あれはいま、訳あって壊れているらしいですけど、あの人は元気かなどうかな。

ほんとに雑記
雑記

19.07.12

私のなかで村上春樹ブームは加熱の一方でして、まずはハードボイルドを読み終えています。

さらに、昨日は『村上朝日堂 村上春樹/安西水丸 新潮文庫 昭和62年』を読み終えています。小説は、やはり書いたその人が、本の中で凝縮されていてヘビーウェイトでしたから、もう一回エッセイを挿もうという気分でした。やや軽めに。

ということで写真のエッセイを読んでみました。表紙の可愛らしさによるジャケ買い感も否めませんが、前回の大きなカブのエッセイより10年以上前のはずで、何か根幹に変化が感じ取れるかなと思ったのも理由です。ブルバキですら、たった3年で変わった変わった言ってもらえますし。自覚して変えた部分と、無自覚な部分がありますが、指摘されるのは無自覚な部分が多いです。そういうもんですかと、嬉しく言葉を頂戴しています。

で、こちらのエッセイは、面白さは変わらずなんですけど、より鋭く鋭利だと思います。トッキントッキンに尖っています。ズバリ言うわよって感じです。

それで、一番グサグサくるのがこのお題でした。ブルバキのスタイルとは何なんだろう?みたいなことは未だ暗中模索の真っ只中です。

Amorざんまい
雑記

19.07.12

そういえば、この映画からAmor が欲しくなったみたいな方が多いはず。確かそう、こんな題名だった気が!自分の中で繋がった気がします。特典の映画解説でも述べられていましたが、1959年の夏のフランスがそのまま映っているという点でも、大変貴重ですね。この時代のフランスは、本当にわりとAmorでした。驚きだったのは、バタフライシェイプを男性が掛けていたことでした。

パッケージ右の女の子が劇中掛けているフォックスアイのフレームに、ミラーレンズが入ったサングラスも良かったです。ボーダーの可愛らしいワンピースに、トレンチコートだったか、フワッと可愛らしい合わせで、いきなり宇宙っぽいサングラスがゴツんと、顔面にきちゃうもんだから、60年経った今でもそりゃオシャレで敵わないなぁという感想です。特に、男がハットを被せるシーンがあるんですけど(一旦ハットを女の子に預ける)、それがカッコよくそして愛らしく最高にご馳走様な感じでした。

少し前に、82年のananのメガネ特集をブログに載せた記憶があります。定かではないので、もう一回載せておきますね。

大事なんで、大きく載せておきます。スマホではページが崩れると思います。資本不足です。勘弁して下さい。パソコンかタブレットでみてください。

川久保玲のコメント箇所を、短く要約すると「ナチュラル系な格好にゴリっゴリなモード系サングラスを合わせるのが気分だネ」と、宣っております。ただし、メガネに対して積極的では無いとのことで、取材に対して適当に返答したのかもしれません。私が銀無垢のオーダーに際し、何本注文入ってますか?と、お客さんに質問されるのに近いですね。毎回適当に答えてました。

このananから40年ほど経って、LOEWEがまさにこんな感じでサングラスを用いていてグッときます。メガネで違和感を投入している感じです。自分もマウンテンバイクを乗るからなんでしょうけど、アクティブに、ちょっとファニーな感じで夏を満喫する全体観が良いです。そういえば昔は冬が好きでしたが、30歳過ぎてから夏の方が好きになりました。

今さらですし、みんな知ってると思いますけど、映画って良いもんですね。

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