ツーブリッジですが、カザールのツーブリッジにはナード感が1ミリも無くて良い感じです。
フレームの時代としては、90年に入ってからの物ですし、反射光の色までこだわる必要もないです。ただ、カザールに関しては、デモレンズの風合いを出すために、その辺をこだわるのも面白いです。あとレンズで味付けするなら、青色光カットのミラータイプ、青く反射するレンズを使いますと、やんちゃ感が増します。
17.12.06
ツーブリッジですが、カザールのツーブリッジにはナード感が1ミリも無くて良い感じです。
フレームの時代としては、90年に入ってからの物ですし、反射光の色までこだわる必要もないです。ただ、カザールに関しては、デモレンズの風合いを出すために、その辺をこだわるのも面白いです。あとレンズで味付けするなら、青色光カットのミラータイプ、青く反射するレンズを使いますと、やんちゃ感が増します。
17.12.04
持ち込み品です。ブロータイプのメガネです。
ガラス1.52のハードコートを積みました。今回、なかなか強敵でした。眉部分がねじ止めではなく、二箇所ともカシメてあり、眉部分が脱着出来ませんでした。フレームカーブが整えられない、穴を広げて眉位置をちょっと上げる等々も出来ない状況でした。
今回は偶然、度数が低くガラスの球面設計を採用なので、フレームカーブとレンズカーブが大体同じようになり、綺麗に収まりました。ただ、レンズサイズの見極めは目視が困難なので苦労しました。
また写真の通り、セル部分の迫り出しが多く、レンズがフレームに干渉しやすかったです。今回度数はs-1.00 程度ですが、それでも干渉しておりました。眉パーツの溝にレンズが入らず、多めの面取りで何とか嵌め込んでいます。
基本、今は加工機が優れているのでレンズを削る・枠に収めることなら誰でも出来ると思います。ただ、綺麗に入れようとすると、それなりに苦労します。
おそらく、このフレームの時代は凸レンズ(老眼)の方が、メガネの処方としては多かったのではないでしょうか。凸レンズは縁が薄くなるので、眉部分との干渉は考えなくて済みます。
今回のように凹レンズ(近眼)の場合は、縁が厚いレンズになります。ですから、当時よりも縁が厚いレンズを入れようと考えますと、それなりの工夫が無ければ、もちろん綺麗に収まらないわけです。こういう干渉が起きたまま使い続けた場合は、大体フレームが負けて端が欠けるか、レンズにチップが入るか、どちらかがだいたい起こります。
17.12.04
合理と書くくらいですから、理に合っている、もっと分解して
・理は何を指すか
・合うとはどのような状態を意味しているのか
の二つくらいが、真っ先に気になります。
ちょうど、いい言葉が思いつかないなぁというタイミングで、前述の本で「合理性と能率性の混同」が指摘されていて、いい表現だなと思いました。
思うに、混同というよりはむしろ、ムダを省くことだけが合理的であるわけではなくて、それは論理で照らした合理性というだけであり、合理性の一側面でしか無いという感じの考えです。辞書的な意味の合理性は、「道理に合っていること」ですから、そもそも合理性を説明するのに際して、道理という範囲の広い言葉が使われています。よって、おそらく合理性の範疇も広そうです。
高校の同級生に、何年か振りに会いました。話す内容や、その結末から伺える価値判断の基準を察するに、単純さに重きを置いた合理性でした。この10年で何が異なり、そして合理性に対して姿勢の違いが生じたかは分かりませんが、自分が合理性から逸脱したという感覚は無いですね。合理性を違う側面でも見るようになったのか、はたまたこの10年で「理」の質が変化したということだと思います。それが良かったのか悪かったのかは、これからの10年くらいで測られていくような予感がしています。
17.12.01
上がヴィンテージのメガネ、レストアが完了した商品です。デッドストックでも、型崩れ、かすれ、傷、汚れ等々があります。それらを検品してから販売しております。
下は、また入ってきた商品です。ようやく上が終わったタイミングで、またまた入ってきました。
もうレストアが追いつかないです。ご覧いただけますが、輝きが足りないかもしれません。その場で直して、イメージしやすいようにします。何卒ご容赦下さい。
17.12.01
ヤカン買いました。乾燥対策です。これで、ちょっと居心地良くなったと思います。
今日から、吹上で骨董市やっています。名古屋へお越しの際は、ぜひブルバキにもお立ち寄り下さい。私も日曜日には、店のオープン前に吹上に行くと思います。
17.11.28
SPMの新作です。赤の生地が出てきたので作ったみたいです。赤っていうだけで、まあまあ不評なので、オーダーして良かったと思いました。こういう場合、誰かには強烈に刺さる予感がします。
色が変わるだけで、似たような形でも評価がガラッと変わるのは面白いですね。何をもって良しとするか、良しとしているのか、判断なのか反射なのか、それらを考えるキッカケになりました。
17.11.27
この線の細さで、この存在感は、このメーカー以外に、後にも先にも無い気がします。ブルバキのスタート時から温めていたヴィンテージメガネでした。
フレームカーブが深すぎて枠入れに苦労しましたが、無事に非球面レンズが入りました。レンズ面がほぼフラットになることで、よりシャープに、四角感が強まりました。さらに良くなりました。
ヴィンテージメガネ界隈では、この辺のフレームの評価が低いです。むしろこの辺こそ、もっとちやほやされるべきくらいに思っています。
17.11.26
お持ち込み。現行品、レスカのお持ち込みです。
メガネが下がる、鼻盛りのご依頼です。構造的には、そりゃ下がります。鼻の削りが綺麗なカッコいいフレームです。
下の画像ですが、鼻の部分の削りが多すぎるのが何となく分かりますでしょうか。これが日本人には合わない原因です。
日本人の男の鼻骨底部の幅は、おおよそ16ミリ〜18ミリくらいです。大雑把ですが、鼻が当たるであろう箇所の距離で、実測23ミリです。
解決に向けて、鼻盛りをしていくわけですが、ここで問題になるのは、鼻の部分の削り込みが斜めなことです。
通常の鼻盛り用のチップは、土台が真っ直ぐなことを前提にパーツが用意されています。このままですと、レスカの斜めな土台にチップをつけた場合、鼻に突き刺さる角度で仕上がります。また、アールが付いているので接着面に隙間が出来ます。それも加味してチップの方に削りを入れます。
削って調整したものを並べました。平面な台に置きますと、鼻の当たる面が上に向きすぎてしまうくらいです。つまり、割と削っています。
融着後、磨く前です。乾燥中です。何とか隙間なく、綺麗に乗ったようです。一安心です。
これで、実測17ミリまで詰められました。やっと、違和感なく掛けられそうな雰囲気が出てきたという感じです。
チップを取り付ける他に、おそらくプラの小さい板を斜面に貼り付けて対応する場合もあるのでしょう。私がそのタイプの仕上がりがあんまり好きでは無い、それだと幅が詰め切れないという理由で、チップの取り付けを行なっています。加えて、このフレーム形状と日本人の目の落ち込み方から察するに、レンズと顔の距離を少し出してあげないと、まつ毛が当たってしまい、結局掛けていて不快で使わなくなるパターンなので、そうならないようにという狙いもあります。
乾燥後のヤスリがまた大変です。通常よりも、ちょっとお値段増します。
17.11.25
ぴったり。自店の胡散臭さが消えたので、やっぱり植物の美しさは良いなと思いました。年末の準備です。
言葉本来の使い方では無いですが、生命の弾みのようなみずみずしさに惹かれることが多くなりました。おそらく、銀無垢とか無機物ばかり眺めているからかもしれません。
17.11.25
ガラスの度なし、ノンコートのカラーレンズが取り易くなり、加えてシャドースリーの色味が仲間に入ったので、あれこれ遊ぶにはそこそこ嬉しい環境が整っています。
ということで、自分でも使ってみようかと思います。写真のような、黄味がかった緑です。レイバンの一般的なカラーレンズ、G15カラーは、灰色っぽい緑です。シャドースリー(#3)は、遠くからも緑と分かります。可視光線透過率も高めです。
80年代のヴィンテージ、複式跳ね上げがあります。これを使えば度付きのひとでも、ノンコートの有色ガラスが使えます。
型直しも磨きも相当時間が掛かった割に、思った以上に人気が無いので、自分で使います。