葦毛湿原
雑記

17.06.21

豊橋に仕事で来ているものですから、定期があるうちに葦毛湿原に行ってみました。

豊橋駅から、バスで30分くらいです。市街地から30分くらいで、ここまで人の気配が消えるポイントがあると思うと、豊橋の多様性に驚きます。

バス停は、住宅地のなかにあり、そこから徒歩で湿原に入り込みます。その途中は、街路灯もなく舗装もされていないです。朝方は散歩でそれなりに人がいるみたいですが、夕方手前の時間帯は、ほぼ人が居らずでした。目を閉じたときの孤独感が相当です。

人もいない、ほぼ文明の匂いもしないとなりますと、開放的な癒しの効果もあったのですが、それ以上に、時間経過とともに不安が増大する感覚の方がありました。なんかあったときに外部に連絡出来なかったら、どうしようかな…的な不安です。

後々これは、ちょっと面白いと感じました。プリミティブという言葉が、まっさらな自然を指しているとは限らないということでしょう。私の感じるプリミティブさは、人の気配が必要なんでしょうね。ばっちり文明に侵されてますね。

豊橋にお越しの際はぜひ。オススメです。それぞれの葦毛湿原の感想を、聞いてみたいですね。

新天地
雑記

17.06.16

そろそろ場所を探しております。初めから考えていた所に行く予定ですが、それなりにアレコレ見ようかなと思っています。

あと1ヶ月半くらいですが豊橋で頑張ります。この借り暮らしの状態で、私を信用して下さって検眼やら修理やらお任せして下さって、本当にありがとうございました。本来であれば、接客業である以上、先に私の接客があって成り立つべきです。ですが、今の形態、そして商品の渡り方を振り返りますと、私の接客よりも先に、お客さんの興味とか信用の投影があったように思います。それらは、アナログさんの中だからこそ生じているというのもあるのでしょうが、いずれにしましても、お客さんが先です。感謝しております。

明日から、アナログさんのイベントウィークですが、通常どおりブルバキは2階の奥に居ますよ。メガネ見られます。お待ちしております。

丁寧さ
雑記

17.06.15

丁寧な暮らしみたいなフレーズを聞くと、なんかしっくりこないことが多くなりました。変な日本語ですが、自分にとっては丁寧が凄過ぎちゃうんでしょうね。私が想起する丁寧さは、しょうもないですが、例えば袋ラーメンを食べる時に、それオンリーを避けて、野菜を切って一緒に煮込むイメージです。ひと手間的な。

丁寧なメガネ、ざっくりと良いメガネも、そんな感じかもしれません。まだまだ精進あるのみです。

パーツからの推測
メガネのはなし

17.06.15

さっきも載せたメガネです。フランスメーカーのヴィンテージメガネです。

70年代のライセンスフレームで、スポルディングがあります。日本のメーカーが、アメリカブランドのライセンスを、フランスの製造に出して作らせていたという、ちょっと面白い感じです。理由は様々考えられますが、ここではやめます。

スパルタ智の感じを比較すると、おそらく同じ製造では無いかなと考えています。

70年代は、良いメガネ=舶来物(フランス、ドイツ)という印象だったのでしょうね。

非丸メガネ
メガネのはなし

17.06.15

そういえばですが。

メタルの丸メガネ流行ってますね。昨年くらいから、ぼちぼち見かけるようになりました。

ヴィンテージですと、私の在庫にはセルの丸メガネが、あと数本あるくらいでしょうか。むしろ、丸では無い物が多いです。あって、楕円風ですかね。

70年代、フランス。14金の金張りです。

まん丸ですと、抜け感が出過ぎますからね。それを良しと見做しているだけであって、どの時代も、抜け感があるという感覚は共通にあるのかもしれませんね。どうも、倉庫を漁っていても、まん丸とかに遭遇することは少ないです。

曖昧な、どの名称にも属さないレンズシェイプのメガネも良いもんですよ。顔の各パーツに馴染むようにデザインされていたりします。その方が、丸とかよりも、掛けたら顔に馴染んで自然だったりします。

雑記
雑記

17.06.12

お客さんから本を頂いていました。

円盤という高円寺のお店の、2012年の1年分のブログを、一冊の本に纏めた物です。本のタイトルも『2012』です。

4月から読み始め、先々週くらいに読み終わりました。それが良すぎて、良すぎるというのも軽率なのかもしれませんが、内容が効きすぎてあれこれブログに書くことが、億劫になっています。説教を受けたような、そんな感じです。これから場を作るに当たって、読んでガツンと衝撃を受けて良かったと思う一方で、毎日心は重いです。

5月は、おかげさまで忙しくなりました。忙しいおかげでアレコレ考えすぎずに済みました。その面でもありがとうございました。

修理途中
修理とメンテ

17.06.10

お客さんのメガネ。なんだかんだ申し訳ないことに、珍しく忙しいので纏まった時間が取れずでした。ようやく、修理のメドがつきそうです。

AOのブローです。今回は、両テンプルの亀裂がお題です。ヒビならまだしも、亀裂で隙間が空いてしまっているので、付くかどうか微妙なラインでした。

亀裂以外にも、細かなクラックが沢山入っています。

とりあえず、最終磨きの手前まで漕ぎ着けています。実際は、この段階まで2回ほど到達していたのですが、溶着が甘かったりバフの磨きで溶けたりで、2回失敗しています。

明日以降に、最終磨きの再チャレンジです。

このくっつき具合ですと、今度はいけそうです。

手間を掛けたらその分、愛着が湧くなんて言われたら、なんとしてでも使える状態にはしないとですね。修理は意地です。

眼位
目のことレンズのこと

17.06.07

なぜか、遠視性倒乱視の検眼がつづいています。

視力が1.0とかそれ以上出てて、眼の疲れ(眼の奥が引っ張られる感じとか)や、重たい肩こり等々があれば、結構このパターンが多いです。私のところでも、全く眼鏡を掛けてこなかった、要らないと思っていた人で、実際は、常用が望ましいと判明し着用してもらっています。

遠視性倒乱視の場合、度数の値としては小さく、なおかつ視力検査では1.0以上出てしまって、眼鏡屋でも眼科でも見過ごされてしまうケースが多いようです。

さらに、今日のケースでは外斜位の値が大きく、それが悩ましかったですね。

視力と眼位は連動しています。度数と、眼の位置が連動していることは、あんまり知られていないかもしれません。外斜位(外向き)の力が強ければ、真っ直ぐみようとするときに、内側に力を込めなくてはなりません。つまり、遠くを見るときに、勝手にピントが手前に合います。近視気味に感じるわけです。

遠視の場合、多くは内斜位に振れます。ですが、今回は遠視なのに、そこそこの外斜位でした。ですから、軽い遠視が強い外斜位によって、近視のように見えてしまっていたわけです。眼が見にくくなって、他のメガネ屋で入れた近視の度数が、さらに逆効果だったと考えられます。

そういった症状は、もちろん検眼で判明することもありますが、大方の予想は、商品を選んで貰っているときの目の動きや瞬きの回数、眼があったときの眼位、首の傾き具合などとから予測を立てています。

「目は口ほどに物を言う」

と言いますが、確かにそんな感じかもしれません。

 

ENA眼鏡
ヴィンテージのメガネ

17.06.05

恵那眼鏡さんのヴィンテージです。いまは「恵那眼鏡」と打ち出し、ブランド化を進めている感じがしますが、「 ENA」の控えめな感じが好きです。

ENAに限らず、そして眼鏡業界に限らず、そうせざるを得ない時代ということも分かりつつ、でも何となく感じますのは、背景が意図せず作られていて、物の後ろにぼんやり見えている位が、ちょうど良いかなということです。

いまは背景をまずこさえて、物よりも背景を前面に出して勝負をかけます。背景なのに前に出ちゃっています。それでも良いですが、それらの行為がいき過ぎると、物が置いてけぼりになってしまいます。それが心配です。物の良し悪しと、情報の良し悪しがすり替わってしまいます。あとは、見ていてちょっと疲れます。

物の説明なのか、前述のような作り込みなのか、明確な線引きは存在しません。私も、このブログ含めて作り込んでいると言えばそうですし、加減といいますか、心地よい程良さは何処にあるのか悶々としています。

ヴィンテージ眼鏡、入荷しています
ヴィンテージのメガネ

17.06.05

 

80本くらい入れました。今は順次レストア中です。デッドストックですが、型直し、磨き、クリーンング等々、並べるまでには手入れが入ります。

入荷の中で、特に資料的な意味で面白い眼鏡を載せました。入荷の中心は、70年代のドイツのサーモントです。渋いラインです。

竹内光学さんのセルフレームです。レンズサイズから察するに、50年代から60年代の頭でしょうね。サイズ44◽︎20で、男の人のジャストかやや小さめです。

アメリカンヴィンテージが好きな方ですと、この辺りの太いストレートテンプルを探されている人もいますね。タートの F.D.R. もそうですし、F.D.R. の弾が無さすぎてリバティオプティカルとかSROで探しているでしょうね。

日本も、このタイプのメガネを作っていたということに驚きでした。生地のコンディションがよく、販売するかどうか、まずそこで悩んでしまっています。他にも型違いで2本、このパターンはあります。

黒のセル枠は、ちょっと前に流行りましたが、そういうのは関係なく不変的な良さが潜んでおります。ジャストサイズ(PD≒FPD)の黒枠は今までかけた事がないので、自分も使ってみようかなと邪念が生じているくらい惹かれております。

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