レンズの色
目のことレンズのこと

17.02.09

ダースでいい感じのクラウンパントが出てきましたので、レンズ入れ替え。

基本的には、ヴィンテージは、目が見えなくなるくらいの濃い色は避けた方がかっこいいんじゃないのかと思っております。レンズサイズが小さくて、濃い色を入れると締まって見えてしまい、寄り目に見えるというのもあります。

私個人の使うメガネも、フラットガラスのノンコートを入れる場合を除き、基本は15%以上のカラーを入れています。かれこれ4年くらいですね、色メガネ歴。目が楽なのもあります。

まだまだ日本はサングラス人口が少ないですけど、それなりに色のレンズをしている人を見かけるようになりました。ただ、うっすいカラーが流行りとして捉えらえすぎると、ちょっと嫌だなと思っています。流行りが勝手に来て勝手に去った後に、掛け続けていると「ダサい」と思われるので。気にしなければいいだけの話ですけどね。

ただ、メガネは何度も申し上げる通り、フレームとレンズのセット、ラーメンでいう麺とスープみたいな関係でして、どちらも大事です。レンズカラーやその濃さは、それぞれ顔なのか服なのか気分なのかフレームの色なのか分かりませんが、それぞれに合わせたら宜しいのではないかと思います。

レンズに色入れたら、かなりメガネは楽しくなりますよ。お試しください。

 

お客さんのメガネ
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

17.02.08

サンプラチナのメガネ。分かりにくいですが、うっすい茶色のガラスのレンズを入れました。見た目よりも、この方は青色光カットの意味合いで。結果、見た目もカッコよくなりました。

ガラスレンズの着色、特に度付きに関しては、どのメーカーもコーティングで一緒に色をつけているはずです。色抜け防止でカラーマルチが大半です。度数なしの場合は、生地に練りこんでいるレンズもまだあります。

ガラスのレンズの透明さでしょうか、それともコーティングによる着色だからでしょうか、はたまたその両方か。ガラスのレンズの15%濃度のレンズは、プラスチックの同濃度に比べて薄く見えます。それに、肌に馴染みやすい印象があります。

ですから、より一層、色を入れていると分かりにくいですが、仕事場においては分かりにくいおかげで、他人から指摘を受けることが少ないかもしれません。

1周年
営業案内

17.02.07

忘れておりましたが、5日で1年経ちました。おそらく。

年明けにあれこれ所信表明はしましたので、いつものようにごちゃごちゃ書きませんが、あらためましてお客さんには、ありがとうございますの気持ちで一杯です。より面白く、より美しく、より目が楽で、より脳みそが快適なメガネが作れるように精進します。

一年前に、オープンの準備をしている際に陶芸家の方にお会いしました。その時にアドバイスを頂き、それをいまも心に留めて営業しております。それは、

「とりあえず2年は続ける。」

というアドバイスです。2年経てば、楽しくなると仰っていました。なんと言いますか、その方の経験が根拠の全てであるこの言葉が、非常に心強く、苦しいときの支えになりました。

豊橋の穂の国百貨店にて、明日まで展示があります。都合のつく方は是非。

稲吉オサム作陶展

ようやく落ち着きました
雑記

17.02.06

場所をお借りしている、アナログさんの春夏の服の立ち上がりがあり、なんだかんだその販売のお手伝いをしつつトランクショーのご注文の加工をしておりました。ようやく落ち着いたという感じです。あれこれお待たせしてすみませんでした。

セレクトショップに居させてもらっています。セレクトであるということは、各ブランドフルラインナップであるわけではありません。直営ではありませんからね。

そして私の店も、ヴィンテージメガネの年代や国やメジャーブランドを網羅出来ているわけではありません。無いカテゴリーは沢山です。無垢のメガネもまだまだバリエーションを増やしたいと考えております。

網羅していないということは、選択肢としては狭まっているわけですが、それは果たしてマイナスなことなのかと、たまに考えます。言い換えますと、服でもメガネでも、結局なんでも同じですが、選択肢が多いということは、基本的に良いことなのか?という考えです。

選択肢が少ない方が、決定は下しやすくなりますので、私は逆に良いことだと思いますけどね。それに、物と物を比較するのではなく、物と自分の培った経験を照らし合わせる行為になりますから、感性にダイレクトに響くと思います。

選択肢と選択(という行為)の関係を考えますと、面白くて止まらなくなります。またそのうち書くかもしれません。

託します
雑記

17.01.31

遂に、行くタイミングを逃してしまいました…。

熊谷守一展 in 岐阜

今週末までです。ほのぼのとした、いい絵ですよ。

2月3日からは、アナログさんの春夏の服のスタートです。私も同じタイミングで店頭販売を再開します。

土日どちらか1日は熊谷さんで、1日は豊橋に是非お越しくださいませ。どちらも楽しいはずです。熊谷守一さんのは、皆さまに託します。感想をお聞かせください。

お待ちしております。

 

静物画のこころ
雑記

17.01.26

「静物画のこころ展」刈谷市美術館
2階に、おそらく刈谷市の絵画教室の生徒さんの展示もありました。教室に通う小学生の絵のコーナーも設けられていました。それがまた良かったです。それについてちょっと書きます。

これもおそらくなのですが、同じ題材にて各人が絵を描いておりました。テーブルに青と白のストライプのクロスがひいてあり、バゲットとポットとバスケットとリンゴが配置された静物画です。絵画教室の授業で、生徒それぞれが描いたのでしょう。

多くの子が、朝食とかティータイムという語を、題名に用いているなか、ひとりだけ「楽しい’時間’」という題名をつけている子がいました。不意打ちの不意打ちでしたから、それはひどく驚きました。

静物画の何たるかを、その子の絵と題名で学べました。対象をそのまま描いているわけでは無くて、そのテーブルが実在したと想像したときの空気感やテーブルを囲むであろうひとが、描かずに描き出されているということなのでしょうね。それがまさに、企画の言う「静物画のこころ」ということなのでしょう。

そして、’食卓=楽しい時間’という連想を私自身に当てはめた際に、楽しいとか豊かという感覚に乏しいなという反省の感情が沸きました。逆に描いた子は、食卓が楽しいという認識があるのでしょう。今のわたしは、どの時間帯の飯も、1人だったりパパッと済ませたりすることが大半です。確かに小学生の時は、朝以外は十中八九誰かと食べていましたし、会話しながら食べていたなと記憶しています。

勘繰り過ぎなだけかもしれませんが、勉強になりました。

最近の楽しみ
雑記

17.01.23

100分de名著を見るのが、特に楽しみです。今は中原中也さん。

数学の流れから岡潔さんにハマり、その後お客さんに教えていただいて小林秀雄さんにハマり、小林秀雄さんを読んでいると、どうしても中原中也さんが避けられなくなってきたなぁ、というタイミングでのテレビでしたので、初心者としては嬉しい限りです。

詩を読むのは初めてです。読んだときの、例えば、メガネにおける光学理論の理解とは異なる、わかるという感覚の、まさにこれを共感と指すのか、じんわり感がいいですね。

この冊子を読んでいると、中原中也さんと大岡昇平さんの関係が、ゴッホさんとゴーギャンさんの関係と同様であるとあり、ちょうど愛知県美術館にてゴッホとゴーギャン展が開催されておりますので、タイミング良くてありがたいです。

出張販売
目のことレンズのこと

17.01.23

します。尾張に行きます。

一宮の Tree people さんにて販売させて頂けることになりました。28日と29日の土日です。

お待ち致しております。

Tree people さんのホームページ

 

28日29日のご案内
営業案内

17.01.22

一宮の方で出張販売いたします。詳細はまた書きます。

ヴィンテージメガネ中心に、もしかしたら無垢のメガネたちもご覧いただけるかもしれません。

またちゃんと整い次第で書きます。

何が観えるのか
目のことレンズのこと

17.01.22

たまにはちゃんとメガネの話をしようと思います。

写真に、3枚の紙があります。長いのが2枚、ちっこいのが1枚です。

長いの2枚は、道路と気球の絵を覗く機械で出てくる数字です。くっきり見えたと思ったら、すぐボヤけてまたくっきり見えるやつです。あのボヤかしているのが大事で、それについては、またそのうち。

左の長いのは裸眼での数値、右の長いのはコンタクト着用時の数値です。

一番下のちっこいのは、着用中のメガネの度数です。

この数字から、過矯正の内斜位ではないかという見当と、検眼での方針が付きます。数字から、眼のニュートラルでの位置が、内側に向いているのではないかというイメージが想起されます。そうではない場合もありますが、何れにせよ検査でハッキリさせます。調べるというよりも、霞をハッキリさせるのが検眼のイメージです。

この眼の位置、眼位というのがポイントでして、掛け心地なりの重要な要素となります。そんなことをイメージしながら、人の眼を診ております。

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