開店が遅れます
営業案内

17.06.01

※変更※

すみません、予定が変わりました。明日の金曜日が不在となります。土曜日は通常どおり居ます。明日の金曜日も、商品はご覧いただけます。アナログさんは金曜日も土曜日も通常通りの営業です。

すみませんが、仕入れに行きます。何卒よろしくお願い致します。

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6月3日の土曜日ですが、店頭に戻るのが16時くらいになりそうです。ご容赦ください。アナログさんは通常通り開店しておりますし、商品も見られます。ただ、私が店頭にいるのは、おそらく16時以降です。

初めての倉庫に行ってきます。久々に、無一文になるレベルで買うかもしれません。内容は分かっておりません。私も楽しみにしております。ご期待ください。

おもしろメガネ
メガネのはなし

17.06.01

いまの、オーソドックスなメガネが一番カッコいいという価値観をひっくり返そうと思っておりません。ひっくり返せると、一度も考えたことはありません。では、なぜおもしろメガネに流れたのか?という話をつらつらと書きます。

ブルバキのメガネは、70年代くらいのメガネが多く、今の価値観からすると、おもしろメガネが多いとは思います。おもしろメガネだけでは無いですが。クセはあると思います。

もちろん、私もカッコいいメガネからハマった人間です。ゴツいセル枠が流行っていた時代でしたね。そして、おもしろメガネに流れた人間です。

例えば、美術館に行くとします。ある作品を見て「綺麗だな。美しいな。」と、感じるとします。美術館にいるときは、綺麗さ美しさを大事にしているのに、一歩外へ出てしまうと、カッコ良さを大事にしがちです。今はカワイイの時代ですから、カワイイの方が何となく伝わるかもしれません。ここに、深い分断を感じている訳です。

何を価値のトップにするか、割と局所的に、その場その場で変わる気がします。それが悪いと思っていません。ただ、出来るだけ多くの事に対して、同じ価値観で判断したいなと思います。それを積み重ねますと、共通項が見つかりやすくなる気がするんです。私は気づいたらメガネの道を進んでいました。メガネ人ならば、まずはメガネで、その価値観の分断を接続してみようと、おもしろメガネに走りました。

そもそも一般には、綺麗さ・美しさ・カッコ良さは連結して感じられるのでは?とも考えます。つまり、そこが分断している時点で、やっぱり私はひねくれていそうです。それに、おもしろメガネと表現しましたが、当時はバッキバキのカッコいいメガネとして扱われていたかもしれません。おもしろメガネとみなすその時点で、今のカッコいいメガネを価値の基準としている気もしています。

価値とか考え始めますとキリがないので、戻します。単純に、綺麗とか面白いとか、物を見て気持ちが「わぁっ!」となったそのままに、メガネを掛けてみたいと思わせたのが、ヴィンテージのメガネだったいう感じです。


雑記

17.05.31

今月もありがとうございました。4月末くらいから、あっという間に駆け抜けた感じです。物を販売したあと、渡り方等々を振り返る余裕が無かった1ヶ月でした。ので、まとめて振り返っております。この月曜日くらいからです。昨日も岡崎で椅子に座りながら振り返っていました。

改めて、ヴィンテージの範囲をどうしようか悩み中です。範囲といいますか、入手経路といいますか。今は、海外と日本の倉庫とブレンドです。半々くらいです。

日本の倉庫で見つかった物をお渡しする方が、断然面白かったりします。この年代に、この店の佇まいでこれを仕入れしてたのか!という偶然を、意外な方が反応してくださり買って頂ける。その連鎖が一番楽しいですね。今月は、特にそんな感じの方が多くて、私としては救われた気分です。仕入れの時、多くの場合は日本の当時のメガネの状況とか、どんな感じで販売していたのかを聞きながら商品を見せてもらっています。その時は、引退された方でも表情が蘇ります。いい感じに饒舌になります。そういう瞬間に直面しますと、やっぱり日本にお金を落としたいなとか、業界を築いてきた方々に回したいなと、やはり思うわけです。

 

入荷
ヴィンテージのメガネ

17.05.28

ちょっと入荷しております。写真のような、クレイジー系ばかりではありません。ご安心ください。

久々の、写真のようなおにぎり系メガネが入りました。前回は、ローデンストックのエクスクルーシブラインでおにぎり系だったので驚きましたが、今回はノーブランドです。生地の使い方が綺麗です。ど迫力で、なんだかんだ驚きました。

検眼について
目のことレンズのこと

17.05.28

眼にも癖があります。

ニュートラルな位置が真っ直ぐではないとか、ピント調節が入りやすいとか、寄った眼が開きにくいとか等々。

遠くが見える見えない、近くが見える見えないだけでは、そろそろ検眼としてどうなんだろうかと、問われている気がします。量販の台頭により、見えるだけの処方は価値が薄らいできたこともあります。ですが、それ以上に、生活環境の変化によって眼の癖が問題として浮上することが増えたことが、要因としては大きいと考えております。

近くを、集中して覗き込むことが増えました。朝起きてから夜寝る直前まで画面を注視する生活の方もいらっしゃると思います。今までなら問題とされなかった眼位や、輻輳・開散といった眼の動きの軽微なズレも、支障になってしまっているのかもしれません。支障まで行かずも、メガネの使いづらさにはなっているでしょうね。眼の癖に沿った処方をせずに、コーティング等々でブルーライトカットのような、“刺激”への対処を施しても、効果はぼちぼちでしょう。

そして、眼の癖に対応する場合には種々のやり方があるわけですが、与える度数との関連もあります。ですから度数というのは、視票がマックス見えるミニマムの度数を探すだけでは物足りないです。少なくとも心地良さは追求出来ないでしょう。

メガネは、最後はやっぱりレンズが面白いですよ。当時普及していなかった処方を、ヴィンテージのメガネに搭載することで、現在と過去が融合する感じが堪らないですね。

ザイロナイト再び
メガネのはなし

17.05.26

写真のレンズは、昭和17年頃のレンズです。左半分の字が解読出来ませんが、西暦で1942年です。日本のメガネ屋から出てきています。古いメガネ屋さんに行くと、この年代のAOの金張りフレームとかも出てきます。おそらく、フレームとなると販売してくれませんが…。レンズもフレームも、舶来物をすでに使っていたことが窺われます。

一般にはプラ枠の丸がメインで、その場合はレンズをそのまま嵌め込んでいたようです。たまに50玉(ゴレイダマ)という呼称を耳にします。PDを無視して度数だけ合わせていたのでしょうか?2枚1組で袋に入っている場合もあるので、50ミリの枠に50ミリのレンズを嵌め込んで終わりだったのかもしれません。その辺りの記載のある資料を探し中です。

 

パッケージデザインがカッコいいので集めていましたが、初めて重要なキーワードに出くわしました。

「ZYLONITE」

そうです、ザイロナイトです。

昔の記事①(アメリカンヴィンテージの素材)

昔の記事②(ザイル第2章)

そもそも、プラスチックのレンズが普及し始めるのは70年代です。70年代の暮らしの手帖のメガネの製品テスト記事を見ましても、一般のレンズとして、ガラスレンズを指して記載があります。おそらく80年代初頭の教本を見ても、今後はプラスチックレンズが台頭するでしょう的な文言が記載されているくらいです。

あのパッケージの、上の帯にある ZYLONITE と、下の LENSE の記載は関係ないということでしょうか?だとしたら、なぜに記載があるのでしょうか?

ただ、プラスチックレンズの登場自体は、1942年のアメリカまで遡ることが出来ます。アメリカの Pittsburgh Plate Glass Co. が、今でも屈折率1.50の素材として知られるCR-39を開発しております。たまたま1942年という一致をしてしまいました。

ただ、CR-39とザイロナイトは、そもそも素材が違います。結局このパッケージと出会ってしまったが為に、また違った角度から、ザイロナイトについての謎が深まってしまいました。

鼻盛り
修理とメンテ

17.05.22

メガネフレームの傾斜が強く、お客さんの頬に当たるので、鼻盛りをしました。傾斜を取ってレンズを起こして解決しようとも思ったのですが、プラス度数が強く、乱視もそれなりにありまして、傾斜がちゃんと5度くらい無いと手元が見辛くなると判断し、鼻盛りにしました。

これから度付きのサングラスにしていきます。

お客さんのメガネ
ヴィンテージのメガネ

17.05.22

カザールの643です。レジェンドで復刻しているモデルです。今回販売したのは、刻印が Germany のヴィンテージです。西ドイツの刻印も見たことがあるので、境目の時代に誕生したメガネだと考えられます。

デモレンズもありましたが、度付きレンズを必要とされているお客さんでしたので、コーティングで反射光を白にすることで、デモレンズ感を出しました。

お客さんは60歳を過ぎた男性です。ジャケット、スラックス、革靴、カザールという組合わせは最高にカッコいいでしょうね。今からお渡しが楽しみです。

立ち話から考えること
雑記

17.05.19

久しぶりに、あれこれ忙しかったです。GWの余波です。もう落ち着きました。

 

知識があることと、目が肥えることについてです。

60過ぎの男性と話したときのことです。ちなみにお客さんでは無いです。久しぶりにスーツを新調したそうです。珍しく奥さんの気前が良かったので、結構高めの価格帯の物を購入したとのこと。青山のちょっと良いやつらしいです。

ふむふむと、話を聞いていますと、

「久しぶりに良いもん買うと、あれだな。良い服ってのは、着る前から良さが分かるんだな。」

みたいなことを仰っていました。ここでの“着る前”というのは、パッと見の高級感よりも、袖をいざ通そうとした瞬間のことを指し、それを力説しておりました。袖を通す瞬間とか、身体への馴染み方だと思います。

自分の体験から、そう言った話が出来るのは良いなと思いました。実感と、それに対する共感が、会話としての豊かさに大きく寄与していると改めて感じました。

そこで、ちょっと野暮ですが、

「ちなみに、どこのですか?」

と聞いたところ、イタリアの生地のカタカナのやつとのことでしたので、ブランドとかでは無く、ある程度ニュートラルな状態で、自身の実感から良いなと感じ、私に話して下さったようです。もしかしたら世代的には、イタリアなら良いと、自動的に、判断にプラスに作用した可能性も無くはないでしょうね。しかしそれよりも、着る前の良さを力説しておられました。

 

そう言えばその方は、私が普段着用している銀無垢のメガネに、いち早く気付かれました。さすがメガネ屋は、ちゃんと高価そうなメガネだなと突っ込まれました。正直、どのメガネ屋に行っても突っ込まれないので、驚きました。その男性は、服やメガネがめちゃくちゃ好きで年を重ねて行ったわけでは無いです。

自分の届く範囲で本物に触れるとか、自分の実感で判断するとか、大事なことだなと思いました。それでしか、目が肥えていかないのかなと。目が肥えるという表現は古いですね。

目が肥えることと、知識が増えることは、あんまり相関していないなと感じたという、それだけの話でした。

宣伝です
メガネのはなし

17.05.12

福井県眼鏡協会の冊子が、店内にあります。閲覧用です。

ほぼ同じ内容が、YouTubeで上がっています。同じく

「福井県眼鏡協会」

で、検索してみてください。メガネ製作の一部を、動画で見られます。面白いですよ。

動画を見ると分かるのですが、日本のメガネは、強いて言えばほぼ全て職人物でしょうね。

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