はじめての壺
雑記

23.12.03

いろいろありまして、小鹿田焼を久々に買いました。

日常で使う器が結構揃ってきてしまいましたし、そんなに好きならもっともっと大きい何かが欲しいなということで、この大きさの焼き物を初めて買いました。子どもの頃、テレビ番組のなんでも鑑定団を見ていて、なぜ大人は食器以外の大きい焼き物を買うのか謎でした。まだ謎は謎のままなんですけど、謎がゆえに魅了されているのか、無事に私も壺を買う大人になりました。

それに合わせて、今年はストーブをバーラーからニッセンに戻しました。今年は炎ですね。

同封の小鹿田焼のパンフレットに

「みだりに昔をくずさぬように…」

と書いてあります。これがグサッと心に刺さるささる。直近の彫金のファイヤーパターンのことですかね??

次は蓋つきの壺で、打ち掛けか流し掛けの技法が組み込まれた大物を収集したいなと目論み中です。

そうなりますと民陶祭が気になります。年によってまちまちですけど、ちょうどメガネの展示会IOFTと時期が重なりますね。

後日談
雑記

23.12.01

怒濤のレストア連発が終わりました。平常運転に戻りました。

 

ファイヤーパターンの後日談。

日本だけかどうかは分かりませんが、手仕事=ほっこり感みたいな無意識の接続がなんだかある気がしまして、そこを打破出来るのでは無いかと思ったんですよね。瞬時にインスタのフォロワーが4人減ったので、やり過ぎたかもしれません。炎なので、ほっこり通り越して熱いですからね。

ああいう柄は、おそらくハーレーとかその周辺の文化から生まれた柄ですよね。私は大きいバイクは乗らないけれども、古いBMXやMTBの自転車に乗ります。ということで、BMXと言えばKuwaharaで、Kuwaharaと言えばライトニングパターンだということで発想をぐんぐんと膨らませました。そもそも柄の緻密さの回避とかブルジョワジーの回避から、ファイヤーパターンなり何なりのアメリカの大味でDIY的な柄を、敢えて日本の彫金でやってしまうという発想がスタートしています。それだったら自分にもっと関連のある柄を、自らの手でジグザグ稲妻を描いて、それを彫金して頂こうかなと、そんな心持ちでした。

岡本太郎もこう言っています。他人が笑おうが笑うまいが、自分の歌を歌えばいいんだよ、と。そしてレストアの納期に追われているというのにも関わらず、一日中稲妻を描くだけの日がありました。

 

バランかな?パック寿司食べたあとかな?みたいなイラストにしか到達出来ずに断念しました。自分の歌を歌うにしてもやっぱり限度というものはありまして、自主規制が入りました。テンプル裏面に彫金したとして、テンプルを閉じた予想は煉獄杏寿郎です。炎じゃん。

BMXのサドルで、サドル側面にあんな感じで3・4連のジグザグ稲妻が入る物が割とあるんです。それが好きで応用してみたのですが、結果は寿司ライダーになりました。

フラグメントデザインのような、小さい稲妻を数個散りばめる方が上手くいくかもしれません。いずれにしても、一旦ライトニングパターンは保留となりまして、原案通りのファイヤーパターンを彫金して頂くということになり、トップの画像の彫金が生まれました。だれかカッコいい稲妻が描けたら教えてください。

 

Flames
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.11.27

発想は私からではなくて、お客さんからでした。手彫りでファイヤーパターンです。

レンズはグレーの35パーセントに、シルバーミラーです。

銀無垢のサーモントが完成したときのブログに、日本が日本を題材にして日本を伝えるのも良いんですけど、日本がアメリカを題材にして日本を伝えることの方が、広く伝わるのでは無いか?みたいなことを書いた記憶があります。服でいう、日本人がアメカジを作ったみたいな話とリンクさせて、つらつら書いた気がします。

頭で分かったつもりでした。これは思いつきませんでした。彫金でもっとアメリカをやると。案を聞いたときは、今年一番で脳汁が溢れ出たと思います。これだ!!!と。

一気に軽快になりました。そして和彫りでファイヤーパターンという未だかつて存在しなかった違和感の小気味良さ。最後に足りないのはこれでした。

見本となる図柄をお渡しして、完成は輪郭の線だけになるかなと思いきや、画像の通りそうではありませんでした。職人さんの即興で炎の内側と、炎と炎のユニットの間が上手く描き分けられています。鎚目みたいな彫りの使い分けで実現されており、特にそれが素晴らしいです。その描き分けが全く無ければ、仕上がりは線だけで物足りないでしょう。しかし描き分けをはっきりくっきりやり過ぎると、華美になり過ぎて、なぜファイヤーパターンを選んだのか?という意味が薄れてしまいます。

ファイヤーパターンの醸し出すアメリカらしさと、日本の美しさが上手く融合していい具合で上がってきました。尚且つ絢爛で重厚感が足されるという結果にならずに、躍動感のみが付加されるというファイヤーパターンである意味が尊重されています。

 

何だかんだで私はチキンなので、テンプルの表はやめて裏に彫ったんですけど、畳んだときの壮大なおバカ加減が最高です。

もちろん、今までの緻密で美しい手彫りも最高です。最近は私も、この2つばっかりですし。型通りも型破りもどちらも美しいということでしょうね。

12月の頭くらいまでに40本くらいレストアと枠入れという案件がありまして、昨今はブログを書かずに引きこもっていました。その間にもこういう仕込みはしておりまして、疲れのピークでドバッと脳汁出ましたね。これで元気出ました。

11月26日(日)は休みます
営業案内

23.11.24

11月25日(土)は営業します。

11月26日(日)は休みます。

明日は14時に閉めます
営業案内

23.11.20

11月21日(火)は14時に閉めます。

明日は休みます
営業案内

23.11.17

11月18日(土)は休みます。日曜日は開けます。

11月は店頭があれでして、ブログやインスタがあんな感じです。12月頭くらいまで続くかもです。

11月7日(火)は休みます
営業案内

23.11.06

11月7日(火)は月例の眼科さん出張の為、店は休みます。

明日は休みます
営業案内

23.11.04

11月5日(日)は休みます。

11月6日(月)は午前中に用事がありまして、14時に店を開けます。

虎に踏まれて稀に死す
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.10.31

普通のシス型のボストンと、この前もインスタには載せました、左右ちぐはぐのトランス型ボストンを並べてみました。

並べると、下のトランス型のボストンは静かなインパクトがあります。やはりしっかりと面白いです。多分この面白さは時代に影響されず不変です。

おまけの要素としまして、ブルバキでは初めてサンプラチナのメッキ、なおかつアンティーク仕上げの物を仕入れしています。

この左右非対称の玉型で、メッキのアンティーク仕上げをせず、無垢で手彫りを全部施すのも面白いかなと思っています。反骨の極みみたいな感じがしますけど、まずはあるものをそのまま入荷してみました。サンプラチナのメッキやアンティーク仕上げの問い合わせもちょくちょく頂いておりましたので、それの見本も兼ねています。

サンプラチナの無垢より、もうちょい黒っぽい色味です。ガンメタですね。そこにヤスリでシャっと傷加工が入っています。

今回のは▽-△で製作されていますけど、△-▽だったら買ったのになぁという方もいらっしゃると思います。その場合は特注製作です。アンティーク加工無しも、玉型特注になります。

夫婦とかペアで{(▽-△),(△-▽)}と、組みで掛けていたらめっちゃ面白くていい感じだなとか妄想しています。

届きました
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.10.24

サンプラチナのメガネの新作です。展示会の帰りの新幹線で記事を書いたあれが届きました。

品番から察するに、去年の物かもしれませんが当店では今年から仲間入りしました。

ヴィンテージの店頭在庫にローデンストックのトロ(Torro)が無いので、そのトロの時代に作られた、限りなくトロに近いけどトロでは無い日本製フレームと並べて撮っておきます。

比べるとサンプリングしてかなりの部分を変更しており、やっぱりトロと違います。まずツーブリッジではないですからね。でも単体で見ると、やはりトロが脳裏をかすめます。ミルクボーイの漫才みたいな感じですね。元ネタ知っている方も、知らない方もどっちも満足出来るカッコいいフレームということでまとめておきます。

各パーツを細く控え目にしつつ、無垢の金属塊の良さを引き立たせる為に、一個智であったりボリュームのあるテンプルエンドになっています。細いのに何だかんだ存在感は強めです。

レンズサイズは53でFPD68です。これは何を意味しているのかというのは色々ありますけど、例えば世の中に出ているおしゃれメガネとしてのボストンとかウェリントンのメガネのサイズ感と同じと言えるということです。レンズは大きいけど、です。ボストンやウェリントンの次を探している方にとって、違和感が少なく掛けられるのでは無いかと予測できます。ちなみに、比較で用いたトロもどきの黒のフレームはレンズ56のFPD72です。

このフレームに対してさまざまな感想を抱くと思いますけど、おそらく流行りの逆みたいな風に捉えてもらえるのではないかと予想しております。四角い、レンズデカい、キリッと堅い雰囲気がつきそう。いかがでしょうか?現在の丸っこくて小さめのレンズのメガネが主流の逆を行きつつ、しかしサイズ感は流れに沿っています。真逆まではいかない、この流されているのか流されていないのか分からないくらいがめちゃくちゃ良いなと思いました。そもそも真逆で流されないフレームは、当店では70年代のヴィンテージの出番ですからね。

展示会の会場で悩んでしまい、そういうときは悩まずズバーンっと脳みそに突き刺さった物だけを採用しています。それでサンプラチナの無垢(銀色)だけとりましたが、金メッキ、黒のツヤ、黒のマットが見本で存在しておりました。それもすごい良かったんですよね。

特に黒のどっちかも、追加で店頭在庫持つかもです。そして手彫りをカスタマイズでしなさそうなフレームに関しては、メッキの在庫も良いなとちょっと思い始めています。

_170831bk

pageTopLink