木曜日に講義を聴いて、検眼に活かせそうなことが多々でしたのでよかったです。今以上にもっと検眼が長くなりそうです。
結局、30年くらい前の症例とその処方が、今でもトップクラスの処方例として勉強になるということは、30年間でそれがスタンダードになっていないということなので悲しくなります。ですが、業界としてはメガネの敷居を下げることには成功しております。今度は反動で検眼を大事にしよう的な風潮が戻ってくるかもしれないですね。
今から全てのお客さんのカルテを復習です。
17.02.17
木曜日に講義を聴いて、検眼に活かせそうなことが多々でしたのでよかったです。今以上にもっと検眼が長くなりそうです。
結局、30年くらい前の症例とその処方が、今でもトップクラスの処方例として勉強になるということは、30年間でそれがスタンダードになっていないということなので悲しくなります。ですが、業界としてはメガネの敷居を下げることには成功しております。今度は反動で検眼を大事にしよう的な風潮が戻ってくるかもしれないですね。
今から全てのお客さんのカルテを復習です。
17.02.13
2月15日の水曜日は臨時休業します。ご迷惑をおかけします。
ちょっと勉強してきます。新しい理論を詰め込んできます。
17.02.12
60年代後半、オーストリア。
眉部分の赤茶の色と、光沢がものすごく綺麗なメガネでした。ここ最近のヴィンテージの中では、個人的にかなり綺麗だなと惹かれたメガネでした。金張りです。
レンズはガラスでは無いですが、反射光を白にしているおかげで、レトロさは損なわれていないのでは無いかと思われます。
17.02.12
続き。プラスチックの接着です。問題は、眉部分がそもそもプラスチックの薄い部分ですので、溶剤で生地を溶かした際に、力を加えて完全に接着することが出来ないことです。
透明なプラ板を上から貼り付けて、溝埋めに使用しております。ただ、生地が弱っているせいか本来の亀裂とは別の箇所にクラックが入ってしまいます。何度やっても出来るので、ある程度接着できている状態で磨きに入ります。7割くらいで、壊れるまで使いきって頂く感じですね。無念です。
磨きをした状態。写真では分かりにくいですが、ものすごく薄い筋が見えるのと、右眉に関しては、接着を繰り返すうちに生地が痩せて若干の凹凸が出来ています。遠目では分からないレベルには仕上げをしております。
型崩れは慎重に直します。テンプルの開きは、男の側頭幅の平均が160ミリなので、155ミリくらいにヤスリで駒部分を削り、開きを増やして終了です。無理矢理顔にかけると、結局眉部分に負担が掛かり、またパキッと割れる可能性があります。
とりあえず、一夏はいける状態までに戻せた感じですね。
17.02.12
お持ち込みの修理のご依頼です。AOのマルコムXモデルです。デッドストックではないので、そちらのフルレストアです。もしデッドストックならば、なかなかの値段でしょうね。
(2/20追記。メガネ屋さん、鯖江の何でも直しまっせ的なところも断られて問い合わせて頂いたそうです。修理に対して冷たいのはあるあるですね…)
鼻パッドの交換と、眉部分の亀裂2箇所の接着修理、ガラスレンズサイズ調節…。大手術です。
鼻パッドは、この頃のAOですとハトメ式です。現行では同じパッドがありません。他で間に合わせるしかありません。
分かりにくいですが、上がコマの写真、下は切り取り後です。穴が小さいので、ドリルで穴をそれなりに広げて、カシメの鼻パッドを入れます。
クリーニングも同時に行っていますので、メタル部分のレストアは割と早めに終わりました。鼻パッドのアーム部分の穴が小さかったのが救いです。カシメのもので対応出来ました。鼻パッドを綺麗にするだけで、メガネがシャキッとしますね。
次は、プラスチックの接着です。ここからが勝負です。
17.02.10
シンプルが好きって宣言することは、よくよく考えますと難度高めなことですね。シンプルが好きと宣言し、実行したいところですが、結局ほどほどにデコラティブでデザイナーの意図が表面に出ちゃっているものの方に、毎回落ち着きます。
なんといいますか、出ちゃっているそちらの方が、自己の感覚がそこに継ぎ足されるイメージがあります。シンプルな物を土台に、自分で0から積み上げていけるほど、自身は研ぎ澄まされていないんでしょうね。コスプレという揶揄は、まさにその通りでしょう。
ヴィンテージの他に、無垢のフレームを販売しています。無垢のフレームを眺めていまして、そんなことを考えておりました。ただ、無垢のフレームは例え彫金が施していなくても、シンプルだから良いなあ、と感じたことは今の今まで無かったです。それよりも表面の滑らかさと光沢の美しさにぐらっときていまして、それが僕にとってはデコラティブだったんかなと思います。
デコラティブじゃなくて、装飾的と書けばよかったですね。カッコつけすぎました。
17.02.09
ダースでいい感じのクラウンパントが出てきましたので、レンズ入れ替え。
基本的には、ヴィンテージは、目が見えなくなるくらいの濃い色は避けた方がかっこいいんじゃないのかと思っております。レンズサイズが小さくて、濃い色を入れると締まって見えてしまい、寄り目に見えるというのもあります。
私個人の使うメガネも、フラットガラスのノンコートを入れる場合を除き、基本は15%以上のカラーを入れています。かれこれ4年くらいですね、色メガネ歴。目が楽なのもあります。
まだまだ日本はサングラス人口が少ないですけど、それなりに色のレンズをしている人を見かけるようになりました。ただ、うっすいカラーが流行りとして捉えらえすぎると、ちょっと嫌だなと思っています。流行りが勝手に来て勝手に去った後に、掛け続けていると「ダサい」と思われるので。気にしなければいいだけの話ですけどね。
ただ、メガネは何度も申し上げる通り、フレームとレンズのセット、ラーメンでいう麺とスープみたいな関係でして、どちらも大事です。レンズカラーやその濃さは、それぞれ顔なのか服なのか気分なのかフレームの色なのか分かりませんが、それぞれに合わせたら宜しいのではないかと思います。
レンズに色入れたら、かなりメガネは楽しくなりますよ。お試しください。
17.02.08
サンプラチナのメガネ。分かりにくいですが、うっすい茶色のガラスのレンズを入れました。見た目よりも、この方は青色光カットの意味合いで。結果、見た目もカッコよくなりました。
ガラスレンズの着色、特に度付きに関しては、どのメーカーもコーティングで一緒に色をつけているはずです。色抜け防止でカラーマルチが大半です。度数なしの場合は、生地に練りこんでいるレンズもまだあります。
ガラスのレンズの透明さでしょうか、それともコーティングによる着色だからでしょうか、はたまたその両方か。ガラスのレンズの15%濃度のレンズは、プラスチックの同濃度に比べて薄く見えます。それに、肌に馴染みやすい印象があります。
ですから、より一層、色を入れていると分かりにくいですが、仕事場においては分かりにくいおかげで、他人から指摘を受けることが少ないかもしれません。
17.02.07
忘れておりましたが、5日で1年経ちました。おそらく。
年明けにあれこれ所信表明はしましたので、いつものようにごちゃごちゃ書きませんが、あらためましてお客さんには、ありがとうございますの気持ちで一杯です。より面白く、より美しく、より目が楽で、より脳みそが快適なメガネが作れるように精進します。
一年前に、オープンの準備をしている際に陶芸家の方にお会いしました。その時にアドバイスを頂き、それをいまも心に留めて営業しております。それは、
「とりあえず2年は続ける。」
というアドバイスです。2年経てば、楽しくなると仰っていました。なんと言いますか、その方の経験が根拠の全てであるこの言葉が、非常に心強く、苦しいときの支えになりました。
豊橋の穂の国百貨店にて、明日まで展示があります。都合のつく方は是非。
17.02.06
場所をお借りしている、アナログさんの春夏の服の立ち上がりがあり、なんだかんだその販売のお手伝いをしつつトランクショーのご注文の加工をしておりました。ようやく落ち着いたという感じです。あれこれお待たせしてすみませんでした。
セレクトショップに居させてもらっています。セレクトであるということは、各ブランドフルラインナップであるわけではありません。直営ではありませんからね。
そして私の店も、ヴィンテージメガネの年代や国やメジャーブランドを網羅出来ているわけではありません。無いカテゴリーは沢山です。無垢のメガネもまだまだバリエーションを増やしたいと考えております。
網羅していないということは、選択肢としては狭まっているわけですが、それは果たしてマイナスなことなのかと、たまに考えます。言い換えますと、服でもメガネでも、結局なんでも同じですが、選択肢が多いということは、基本的に良いことなのか?という考えです。
選択肢が少ない方が、決定は下しやすくなりますので、私は逆に良いことだと思いますけどね。それに、物と物を比較するのではなく、物と自分の培った経験を照らし合わせる行為になりますから、感性にダイレクトに響くと思います。
選択肢と選択(という行為)の関係を考えますと、面白くて止まらなくなります。またそのうち書くかもしれません。