90年代頭くらいのマウンテンバイクに乗っていまして、毎日往復で1時間半ほど自転車を漕いでいます。古いサドルのままだったというのもありますが、最後はプラスチックの芯が疲労で割れました。お尻の方が割れるとか、シートポストが突き刺さるとかではなくて良かったですね。
国産のサドルメーカーさんがあることに感動をして、カシマックスの新品に交換しました。ウレタン厚くてフカフカでいい感じです。
23.03.17
90年代頭くらいのマウンテンバイクに乗っていまして、毎日往復で1時間半ほど自転車を漕いでいます。古いサドルのままだったというのもありますが、最後はプラスチックの芯が疲労で割れました。お尻の方が割れるとか、シートポストが突き刺さるとかではなくて良かったですね。
国産のサドルメーカーさんがあることに感動をして、カシマックスの新品に交換しました。ウレタン厚くてフカフカでいい感じです。
23.03.17
2周目の楽しさから判断しますと、1周目はほとんど理解出来ていなかったのでは無いかと、そういえば1周目の読了時点でも面白かったと言っていた自分を疑うほどに、2周目は面白かったです。
『中動態の世界』を1周目で読み終えた頃は、まだ三島由紀夫の『金閣寺』に触れていなかった(金閣寺クライシスと個人的経験に名前をつけています)と思っていますけど、そのあたりの時系列はぐちゃぐちゃです。この2〜3年、ちょうどコロナ禍くらいの期間に色々ありました。ブルバキの掴んでいる隙間は一緒なんですけど、それの捉え方や考え方はブルバキの黎明期と比べて、真逆までいかなくとも、割と変わりました。
音楽のグループで、新アルバムの発表でガラッと曲の雰囲気を変えることがあると思うんですけど、あれが身をもって分かった気分です。掴んでいるものは一緒なんですけど、掴み直すと言えば良いんでしょうか?同じ掴み方ではなんだかなぁということで変えるんでしょうね。摘む程度ではなくて、ガシッといきたいよねって感じですね。
それか登山でよく例えられますが、登山していないので恐縮ですけど、頂上が一緒でルートが違うという表現ですね。それでもって、その頂上を“物自体”として捉えてみると、頂上だと思ったものが実は頂上ではなかったのか、はたまたいつも登頂に失敗しているのか、そういう挑戦と失敗の連続を生きているということになるわけですね。ここまで書くと、これは本が違いますし(『現代思想入門 千葉雅也著』に詳しく)、失敗がベースということで岡本太郎にも繋がりそうな考え方だと睨んでいますが、この辺で止めておきます。
完全なオリジナルと自由意志が近い関係なんですね。完全なオリジナルも自由意志も、連続の切断という点において非常に近い関係です。自由意志があるのか無いのか、完全なオリジナルつまりは独立した個性があるのか無いのかはとりあえず置いておくにしても、現実問題としてオマージュとパロディと模倣の問題は立ちこめてきますよね。
なるほどヴァージル・アブローは中動態でした。
23.03.10
おそらく、それくらいぶりに自転車でコケました。歩道にあるポールに気づかずに、ハンドルをぶつけて倒れただけなんですけど。栄のど真ん中なので、かなり恥ずかしかったですね。
ちなみに、リアルダメージ加工をしてしまった元のジーパンは、去年のリーバイスの商品です。新品で買った、90’S 501というシリーズの、品名『MAD LOVE』です。レディースなんですけど、品名込みでめちゃくちゃ気に入ってました。
リーバイスのネットを見ていましたら、ダメージ加工で片方の膝だけ破けている商品って多いですね。初めから破けているジーパンを買ったことが無いので不安でしたけど、片方だけで良いんですね。コケて凹んでいましたけど、なんだか元気が出てきました。
23.03.10
この前の木曜日に岡本太郎展に行きました。もうすぐ終わっちゃいますからね。
愛知県の美術館で、平日にしては珍しい混み具合でした。平日でこんな感じなら土日はもっともっと凄いことになるんでしょうね。最後の土日も並びそうですね。
物販で、本をジャケ買いしました。そろそろジャケ買いという言葉も死語になりそうな予感です。
本はいつでも買えそうですけど、いつでも買えそうな物も、そのときに買わないと実は買う機会を逃したり名前を忘れたりで、実はいつでも買えなかったりするので、本だけ買いました。
愛知県美術館は、木村定三コレクションで熊谷守一がたくさんあります。今回の常設は一部屋の全作品、熊谷守一だけという部屋がありまして、それが望外の喜びでしたね。
23.02.25
ということでさっきのフレームですけど、緑の25パーセントのレンズを入れて作ってみました。製造番号消したのは、そういうことでした。
銀無垢のサーモントのレンズは緑の35パーセントなんですけど、クリアグレーに緑がやっぱり好きです。サーモントも、ピンクから緑に戻してしまいました。ヘビーよりライトな時代と分かりつつ、直せないものはやはり直せないもんです。どうしてもヘビーが好きです。アメリカのミリタリーっぽい感じで、ヘビーに戻しました。
ようやく来年度からジョギングが復活出来そうでして、このTR90のメガネで白のラインソックスにアシックスの靴で走っていたら、僕の妄想上のニューヨーカーっぽいのかなと思いまして。ニューヨークに行ったこと無いんですけど。めっちゃポパイかなって。今から楽しみです。
特別スポーティーな構造のメガネでは無くても、TR90でバネ性があって軽ければ、けっこう激しく動いてみてもメガネ落ちないですね。
さっきあれだけ書いといてなんですけど、僕もTR 90やウルテム素材のメガネを今まで掛けたことがありませんでした。無垢とヴィンテージのメガネ屋をやるくらい、それが好きですからね。
一旦メガネを離れてみると、ウールも着るけどナイロンも着るし、革靴も履くけどスニーカーも履くし、手巻きの機械時計もするけどクオーツの時計もするよなと。ということで、銀のメガネも掛けるし、ヴィンテージのおもしろメガネも掛けるけど、スポーティーでアクティブな現代のメガネも掛けても良いよねってことで作りました。
23.02.24
すごいのが世にこっそり出ていましたね。
月例の眼科さん出張のときのフレームとしてですが、思わず取り寄せてしまいました。これからどんどんメガネは、年齢や性差を飛び超えてくるでしょうし、現代のヴィンテージメガネの観点からになりますけど、どんどんみんながカッコ良くなってきますね。
TR90という素材です。いまのメガネ店で主流のビヨンビヨンな素材です。踏んでも壊れないとかいうあれなんですけど、蝶番とかブリッジとか、硬く作らないといけない箇所は流石に踏むと折れますし、壊れます。ほかの特徴をあげると、かなり軽いです。その素材で作られた、アーネルなのかレムトッシュなのかジャズなのか、まさかのそれです。
これは5年位前の、別のインジェクションフレームです。この時代は、セルロイドの黒とかデミブラウンに似せないといけない、という使命感があったのか、デミの模様も塗装だったりしました。さすがにこれは…と思って月日が流れていき、気づくと2023年は凄いことになってました。
まず色なんですけど、アメリカンヴィンテージに近いですよね。特にUSSのくすんだ感じにそっくりです。めっちゃカッコいいです。しかも、クリアカラーが流行ったお陰で、素材に対して無理をせず、TR 90の透明感が生きて綺麗です。
あとサイズです。かなり幅広い年齢層を狙ったフレームだと思いますが、なのに46□24です。レンズサイズは好みが分かれますが、ブリッジ幅24ミリが熱いです。巷のフレームを眺めても、少ないと思います。ちなみに似たような形でイジピジは46□21ですね。
アメリカンヴィンテージのセルフレームのカッコ良さは、ブリッジの抜けにあったのだと思います。物理的に顔に鼻に合わせるとかでブリッジを最終的にどれに決定しようか?という問題が立ちこめますが、例えばかつてゴールデンサイズと呼ばれたFPD66で42□24と44□22と46□20があれば、まず物だけみれば42□24が一番カッコいいんじゃないかなと個人的に思っています。ブリッジは、広ければ広いほどアメリカンでカッコいいと。とりあえず、ブリッジ24ミリは現行品では熱いです。
ブリッジを広くした分、鼻の部分の寄せがあらかじめ最大です。パッドの真ん中から真ん中までの距離がおよそ18ミリでして、日本人の男の人の平均が18ミリくらいと資格をとるときに習うんですけど(女性で16ミリ)、ほぼその値です。なのでしっかり顔に掛かるようになっていまして、ブリッジ幅の表記24ミリでこんなにもしっかり顔に乗るものかと感動します。
TR 90は、セルロイドやアセテートと違い温めて曲げることがほとんど出来ないです。そのためテンプルエンドがあんな感じにはなります。テンプルエンドもそのままTR 90で作って、耳にかかる部分にだけ金属芯を入れたフレームも存在しますが、やはりフィッティングの手応えは薄くて、TR90でズリ落ちないようなフィッティングを実現させるとなりますと、こういう別素材で切り替える構造になると思います。そこは残念ながら。
色違いの生成りもいい感じでした。
先ほどアメリカンヴィンテージのセルフレームの良さは、ブリッジの広さだと書きました。ゆったり抜けている感じと。それも含めて、ざっくり一言でアメリカンヴィンテージの良さとは何なんだ?と、冷静になって捉え直しますと、ラフさじゃないかなと思うんです。現代の工業製品には無いと言いますか若干の許されないレベルのラフさがあります。それを取り入れることでファッションに軽さを一気に与えてくれるからこそ時代に迎合されて流行ったのかなと思っています。でも生地は光沢が強くて綺麗でドレス感もあって、結果ラフ過ぎない最高のバランスだったりしますよね。
このフレームのように、TR90素材となるとインジェクションの製法をとります。蝶番とかテンプルエンドとか、絶対に似せることの出来ないディテールも生まれるんですけど、フロントやテンプルの全体のラフさは、現代のほかのプロダクトに無いくらいヴィンテージに似ていました。そこを目指したものでは無いんでしょうけどね。向こうからしたらヴィンテージヴィンテージうるせなぁみたいな。どうあれ似ていてカッコいいです。
品番等の印刷は、バフで一瞬で消えます。掛けた時に製造番号等々が見えると嫌な場合、取り除くことが可能でした。掛けた時に表側に透け無いです。この辺で主張が一切無いのもヴィンテージに近いですよね。
顔に乗った感じも、物だけ見たときのラフさも、たまたまなんでしょうけど相当ヴィンテージの再現度が高いなと驚いています。セルロイドやアセテートによる復刻や再現フレームの方が、取れる構造やディテールの追求のおかげで、もちろん物としての近さはありますが。でもちょっとカッチリ感が入っていると思いませんか?そこで素材を変えて製造方法を変えて、インジェクションでアプローチすると、元のヴィンテージフレームに含まれていたラフでゆったりな雰囲気を、ふにゃっと感をかなり高いレベルで似せることが出来ているのではないかと感じました。となりますと、オプチル素材でアーネルとか復刻したらめっちゃ良い感じに再現出来そうですね。
店頭はあくまでヴィンテージと銀無垢のメガネの販売でして、ブルバキの本筋では無い余談とはなりましたが、再現度の高さにかなり感動したため紹介してみました。インジェクション系のフレームで、アメリカンヴィンテージに近い、雰囲気イケメンが世にこっそり出始めていました。
そもそもラフで、そこそこ気軽だったものが、しょうがないことではあるんですけど数が減ったりあれこれで価格が高騰して気軽さが失われていく中で、インジェクションのこういう再現フレームを手にしてみるというのも避けられなくなってきそうですよね。デイリーはコレで、みたいな。それに、もともとはヴィンテージ側にも黎明期に存在していた気軽に楽しめるという大事な要素がこれにはあって、なんだかとても良かったんですよね。
23.02.01
これは面白いです。読み終わって、いまはもう一巡の最中です。ちょうど、脱構築とか言いてえなぁって思っていたときでした。
デリダを筆頭に、現代思想の流れが把握できます。現代ということで、まだまだこなれたサラサラした読み物が少ないイメージです。例えばヴィンテージなアリストテレスとかは、一般教養的な読み物がたくさんあるイメージですけど。素人には大変ありがたい本です。
原本までいかなくとも、ややハードモードな各人の読み物にあたっていないため、本当にデリダはこんな感じなのかなぁとか思わなくも無いんです。ただ、いっそのこと千葉雅也さんの考えの本と読んでしまえば、それでとりあえず済みます。内容が豊かなので、細かいことは気にならなくなります。
脱構築欲は半分冗談の半分本気でして、職人vs工業製品とか、現代の製品vsヴィンテージ品とか、大手vs個人とか。この2、3年のブルバキは、つまり脱構築したかったんだなと。
弁証法的に、二項対立の末に一つ上のステージに上がれれば良いんですけど。どうやら、ただの退行か堂々巡りのことって多いですよね。前にも同じ議論があったっぽいなぁとか。手のぬくもりって言いますけど、工業規格満たしていないのでそれはそれで安全性のぬくもりが足りないなぁとか。表裏とか陰陽だと、どうも物足りないんです。対立というスタートラインは、スタートした瞬間に振り返ったときに、すでに消えていないといけないわけですね。んー、難しそうです。
23.01.25
店のレイアウト変えようブームがきていました。ここに移って以来、初めてデカい水屋箪笥を一つ動かしました。
大きいものを一つでも動かすと、結構雰囲気が変わるものですね。自動的に中くらいのものも小さいものも、連鎖して細かく変える必要が出てくるので。何から何まで気になってしまって、ひさびさに自分の店を隅々まで見た気分です。
一昨年くらい前から、棚の移動は考えていました。動かすならもう一つ二つ理由があると効果が高いだろうなあと、それの方が単なる自分の思いつきに留まらないからより良いだろうなあと、思いついたタイミングで、とりあえずは動かさないことを正当化した結果、今の今までレイアウト変更が先延ばしになりました。もっと早くやるべきでしたね。ちなみに最後は、お客さんとの会話がきっかけで変えました。現代のヘビー論みたいな。
物の見え方も、動線もいい感じです。おかげで、他のお店みたいに綺麗にメガネが撮れるようになりました。
レイアウト変更に時間を割いていまして、ブログの一番上が算数のまま1週間以上経ってましたね。念のため、メガネ屋です。
23.01.17
月一回、50%オフセールをやるお店が、来月から値段を下げずに月一回50パーセント増量キャンペーンをしますと。そういう上手い躱し方もあるんですね、妙に感心してしまいました。ストリートでとんちに出くわしました。
元々が半額セールなので微妙にバレていて、後継のキャンペーンが二倍増量じゃ無いから、半額よりかはお値打ちじゃ無いのは分かる。でも後継は何割引きなんだ???とりあえず値上げなんだろうなみたいな雰囲気が漂っていました。この切り返しは、パッとどれくらい値上がりするのか分かりにくいのも、なかなか優れています。
元々が30%オフで、後継キャンペーンが30%増量とかだったら、全く気づかれ無かったかもですね。
22.12.26
タローマンを見ました。これが、話題のタローマンなのね。
個人事業主的には、確かに面白可笑しくてもいつまでも笑っていられないと言いますか、笑われるタローマンを見て身につまされると言いますか複雑な気持ちになります。山口一郎さんも、本当はノリ続けるのがしんどかったんじゃないのかなとか、作品から逸れて考えてしまいました。
岡本太郎展が年明けに名古屋に巡回してくるので、それが楽しみですね。