この前の、インスタにパパッと載せたやつです。仕入れしました。セールスポイントとしましては、貴金属の使用量が多めという点ですね。それが、そのまんまデザインに現れておりまして、インディアンジュエリー的なドシンと響く良さとして見てすぐ分かるようになっているところが素敵です。まだ、貴金属類全般が今の地点から眺めると「閉店間際のタイムセールかな?」くらい値段が低い時代の製作品です。現在くらい原材料が高いと、こんなにもダイナミックなデザインのフレームが出てくることはまず無いので、金無垢仕入れた直後なのでややキツイんですけど、とりあえず手元に置いておきたいなということで仕入れです。
実際に、重さを計ってみます。
ブリッジと腕が925シルバーです。蝶番ネジと共締めのナットがステンレスなので、おおよそ18グラム使用です。ツーポのフレームで、金無垢のフルリム並みの重量があります。
ちなみに、ブルバキの定番925シルバーの一山シリーズを計ってみました。これも、蝶番ネジとナットがステンレスなので、大体の値です。
さすがにこれを超えることはありませんでしたが、まあでも今回のツーポは925シルバーのパーツだけで相当な重量です。
レンズ留めのネジと、パッド足がK14のホワイトゴールドです。それを搔き集めるとこんなもんの重量です。
すみません、金無垢のパッドは別売の物を取り付けております。標準装備ではございません。見本で取り付けたのは、素材合わせでK14のホワイトゴールドです。
全部でおよそ22〜23グラム程です。さすがにズシッと感があります。
インディアンジュエリーの作家で、アイザイア・オルティス(Isaiah Ortiz)という方がいて、こんな感じで幾何学的なインディアンジュエリーを作っていらっしゃるんですけど、そんな雰囲気があってカッコいいです。そしてテンプルエンドのカッティングが醍醐味っぽいです。重量バランスと摩擦による眼鏡の下りにくさへの配慮が漏れ出ていますが、デザインは野暮ったさが全くない仕上がりです。
余談ですが、眼鏡としては蝶番の造りが秀逸でした。削り出しているのか、とりあえずロー付けで無いことは確かですね。しかも合口のテンプルの断面まで配慮がしてあります。幾何学的に造られた面がピタッと合わるようになっています。
日本のファッション的には、ここまで作り込み過ぎると倦厭する傾向にありますけど、どうなんでしょうね。未処理のカッコよさみたいなものも分かりますけど、こういうのには求めなくて良いかなって思ってしまうタイプです。こういうゾーンでは、パフェみたいに良さをギュウギュウに詰め込んで置いて欲しいですし、甘さ控えめとかヘルシーとかの概念はここでは要らないからって感じで忘れて、ただただ光沢の美しさや処理の綺麗さに浸りたいものです。
あともう一つ余談としましては、レンズの形はブルバキで変えました。
元は、2000年前後くらいの天地浅めでシャープな玉型でした。色々悩みましたが、元の六角形を尊重して、六角形だけど天地深めの玉型に変えました。この青いレンズの玉型は、結構前にヴィンテージ眼鏡で紹介した70年代の謎のイスラエル製の眼鏡より借用しております。